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読書週間 図書館の予約・リクエストで本代を浮かせる手順

2026年10月28日|いろは堂くらし編集部
日本語の本が並ぶ図書館の木製書棚を写した室内の写真

画像出典: ぱくたそ (PAKUTASO)

この記事の要点
図書館には、所蔵がある本を順番待ちで借りる「予約」と、所蔵がない本を購入または他館から取り寄せてもらう「リクエスト」の2つの制度があります。絵本・児童書・一般書はこの2つでかなりまかなえますが、学習参考書や問題集は多くの図書館でリクエスト対象外です。入荷までの目安は購入で2〜3週間、他館からの取り寄せで1〜2週間なので、読みたい時期から逆算して早めに出すのがコツです。
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絵本って1冊1,500円くらいするし、子どもはすぐ読み終わっちゃう。毎月買っていたら家計がもたないです。

絵本や児童書は単価が高いうえ、読む期間が短いのが悩ましいところです。1冊1,500円の絵本を月に3冊買えば、それだけで月4,500円。年間にすると5万円を超えます。

ここで効いてくるのが図書館です。ただ「借りに行く」だけだと、棚にある本の中から妥協して選ぶことになりがちです。読みたい本をこちらから指定して手元に届けてもらう使い方があります。それが「予約」と「リクエスト」の2つの制度です。

2026年の読書週間は10月27日(火)から11月9日(月)までの2週間。図書館に足を向けるきっかけとしてちょうどいい時期なので、この機会に2つの制度の使い方を押さえておきましょう。

図書館の「予約」と「リクエスト」はどう違う?

名前が似ているので混同しやすいのですが、この2つは対象になる本が違います。先にここを分けておくと、あとの手順がぐっとわかりやすくなります。

予約は、その図書館(系列の分館を含む)が持っている本に対して使う制度です。他の人が借りていて棚にない本に順番待ちを入れておくと、返ってきたときに優先して回してもらえます。人気の絵本は常に貸出中であることが多いので、棚を見て「なかった」で終わらせずに予約をかけるのが基本です。

リクエストは、その図書館が持っていない本に対して使う制度です。図書館側が新しく購入してくれるか、その本を持っている他の図書館から借りてきてくれる(相互貸借といいます)かのいずれかの形で、読めるようにしてもらえます。

😲
持っていない本まで入れてもらえるんですか。それは知らなかった。

リクエストは公共図書館で広く案内されている仕組みです。住民からの希望をもとに蔵書を増やしていく前提で運用されているので、遠慮せずに出して構いません。

制度対象の本読めるようになるしくみ
予約図書館が所蔵している順番待ちして優先的に借りる
リクエスト図書館が所蔵していない図書館が購入、または他館から取り寄せ

予約とリクエストの申し込み手順は?

どちらも入口は同じで、まず蔵書検索(OPAC)で所蔵があるかどうかを調べるところから始まります。所蔵があるかないかで、予約とリクエストのどちらに進むかが決まるためです。多くの図書館が「先に蔵書検索をしてください」と案内しているのは、この分岐のためです。

  1. 図書館のサイトで蔵書検索するお住まいの自治体の図書館サイトを開き、蔵書検索(OPAC)に書名か著者名を入れます。利用者カードの番号とパスワードでログインしておくと、そのまま次の手続きに進めます。
  2. 所蔵があれば「予約」ボタンを押す検索結果に出てきて、状態が「貸出中」なら予約をかけます。「在架」なら棚にあるので、そのまま借りに行けます。受取館を自宅や職場の近くに指定できる図書館も多いので、通いやすい館を選んでおきます。
  3. 所蔵がなければ「リクエスト」を出す検索しても出てこない本は、リクエストの対象です。サイトの専用フォーム、または来館してカウンターで申込書に記入する方法が一般的です。書名・著者名・出版社・ISBN(本の裏表紙やカバーに印刷されている13桁の書籍番号)がわかると手続きが早く進みます。
  4. 上限件数を先に確認しておく同時に出せる件数には上限があり、自治体によって差が大きいところです。家族分のカードがあれば人数分使えるので、まとめて出したいときは分散させます。
  5. 届く時期を見込んで待つ確保できたら連絡が来ます。読みたい時期がはっきりしている本は、その日から逆算して早めに出しておきます。

一度に何件まで予約・リクエストできる?

ここは自治体ごとの差が一番大きいところです。公表されている要綱を見ると、同じ「予約・リクエスト」でも数え方から違っています。

自治体件数の上限
厚木市図書・雑誌・視聴覚資料の合計で1人25件まで
神戸市図書・雑誌の予約・リクエスト合計で1人20冊まで
川崎市予約は図書10冊+視聴覚3点まで。リクエストは予約数に含めて図書10冊まで

各市図書館の予約・リクエスト要綱の公表内容をもとに作成

上の3市を並べただけでも、合計25件のところと図書10冊のところがあり、2倍以上の開きがあります。リクエストを予約の件数に含めるかどうかも自治体によって違い、京都府亀岡市は令和8年(2026年)4月1日から、リクエスト件数を予約件数に含めない運用へ変更する予定を公表しています。

上限は必ずお住まいの図書館のサイトで確認してください。ここを知らないまま出していくと、途中で受け付けてもらえなくなり、せっかく作ったリストが止まります。

最初に図書館サイトで見ておく3点
  • 予約・リクエストの上限件数(図書・雑誌・視聴覚を合算するかどうかも)
  • リクエストが予約の件数に含まれるかどうか
  • 相互貸借で取り寄せる場合の送料負担(無料の図書館が多いものの、個別の確認が必要です)

リクエストした本はいつ読める?

リクエストは即日ではありません。図書館がどう手配するかで待ち時間が変わります。

新しく購入してもらう場合は、まず書店に発注され、書店に在庫がなければ取次店(出版社と書店の間で本の流通を担う問屋)を経由してさらに発注がかかります。入荷の目安は通常2〜3週間程度です。

他館から借りる相互貸借の場合は、取り寄せに1〜2週間程度。借用できる期間は所蔵している図書館によって異なりますが10〜20日程度で、搬送の期間を含めて全体で30日以内と定めている自治体もあります。

🤔
3週間か。子どもが「今これが読みたい」と言っているときには間に合わないですね。

直近で読みたい本と、先々で読ませたい本を分けて考えると噛み合います。今週読みたい本は書店や棚にあるもので済ませ、季節の行事や進級に合わせて読ませたい本はひと月前から仕込んでおくという使い分けです。クリスマスの絵本なら11月中、入学準備の本なら2月中にリクエストを出しておけば、待ち時間はそのまま吸収できます。

参考書や問題集もリクエストできる?

ここは正直にお伝えしておく必要があります。学習参考書と問題集は、多くの図書館でリクエストの対象外です。

教科書ガイドや問題集、入学試験・資格試験対策のテキストは、リクエストを受け付けない旨を要綱やFAQで明記している図書館が多くあります。書き込んで使う性質のものや、個人で持っておくべきものと位置づけられているためです。

図書館では埋められない費用もあります

リクエストの対象外として挙げられることが多いのは、学習参考書・問題集・試験対策テキストのほか、定価が概ね1,000円未満の本、ベストセラーなど個人での購入が望ましいとされるもの、定期刊行の雑誌本体などです。つまり「参考書代を図書館で浮かせる」のは期待しにくく、この制度が効くのは絵本・児童書・一般書が中心になります。

では参考書のほうはどうするか。こちらは別の手段に振り分けます。

  • 学校の図書室を先に確認する。学年に合った問題集や資料が置かれていることがあります。
  • 自治体の学習支援コーナーを調べる。図書館内に学習用の資料をまとめた棚を設けている自治体があります。
  • 中古市場やフリマアプリを使う。書き込みのない美品が出回りやすいジャンルです。版が変わっていないかどうかだけ、出版年で確認してから買います。

絵本・児童書は図書館、参考書は中古や学校の蔵書。この線引きをしておくと、どこに手間をかけるかが決まって動きやすくなります。

読書週間のうちにやっておく準備は?

制度の使い方がわかったら、あとは最初の1回を立ち上げるだけです。読書週間は10月27日から11月9日までの2週間。この間に下の3つを済ませておくと、以降は検索して押すだけの作業になります。

  1. 利用者カードを家族全員分つくる子どもも自分のカードを持てる図書館が多く、人数分の上限が使えるようになります。申し込みには本人確認書類が必要なので、来館前にサイトで持ち物を確認します。
  2. オンラインのログイン設定を済ませるカード番号とパスワードを登録しておけば、自宅から検索と予約ができます。ここを通しておくと、思いついたときにすぐ出せるようになります。
  3. 読みたい本のリストをつくる絵本の年齢別のおすすめ、学校の推薦図書、気になっている一般書を書き出します。上限件数の範囲で、所蔵があるものから予約、ないものはリクエストへ振り分けます。

月に絵本3冊を買っていた家庭が、そのうち2冊を図書館でまかなえれば月3,000円前後が残ります。全部を置き換える必要はありません。手元に置いておきたい1冊は買い、読み切りでいい本は借りるという分け方で十分に効きます。

まずは図書館のサイトを開いて、気になっている絵本を1冊検索してみるところからです。所蔵があるかないかがわかれば、次に押すボタンはもう決まっています。

よくある質問

図書館の「予約」と「リクエスト」はどちらを使えばいいですか?

図書館が所蔵している本なら「予約」、所蔵していない本なら「リクエスト」です。まず図書館サイトの蔵書検索(OPAC)で調べ、検索結果に出てきて貸出中なら予約、検索しても出てこなければリクエストに進みます。

リクエストした本はどれくらいで読めますか?

図書館が新しく購入する場合は書店や取次店(出版社と書店の間で本の流通を担う問屋)を経由するため、入荷までの目安は通常2〜3週間程度です。他館から借りる相互貸借の場合は取り寄せに1〜2週間程度で、借用期間は所蔵館によって異なりますが10〜20日程度です。

予約やリクエストは一度に何件まで出せますか?

自治体によって大きく異なります。厚木市は図書・雑誌・視聴覚資料の合計で1人25件まで、神戸市は図書・雑誌の予約・リクエスト合計で1人20冊まで、川崎市は予約が図書10冊+視聴覚3点までで、リクエストは予約数に含めて図書10冊までと公表しています。お住まいの図書館のサイトで確認してください。

学習参考書や問題集もリクエストできますか?

多くの図書館でリクエストの対象外です。教科書ガイドや問題集、入学試験・資格試験対策のテキストは受け付けない旨を明記している図書館が多くあります。定価が概ね1,000円未満の本や定期刊行の雑誌本体も対象外とされることが多いため、参考書類は学校の図書室や中古市場で探すほうが現実的です。

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