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防災備蓄、何年も「そのうち」の人へ。ローリングストックなら今日始められます

2026年5月30日|いろは堂くらし編集部
この記事の要点
防災備蓄は、専用の非常食を一気に揃えるより、普段の食品を少し多めに買って食べたら買い足す「ローリングストック」で始めるのが現実的です。目安は飲料水1人1日3リットル×最低3日分、できれば1週間分。いつもの買い物に2〜3個足すだけなので、今日から始められます。
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災害のニュースを見るたび「うちも備えなきゃ」と思うのに、非常食のセットを検索しては閉じるだけで、もう何年も経ってる…

わかります。防災備蓄というと、専用の非常食や大きな防災リュックを想像して、値段と置き場所を考えているうちに手が止まりがちです。

でも実は、備蓄の考え方は変わってきています。いつもの買い物を少し変えるだけで始められる「ローリングストック」なら、特別な出費も気合いも要りません。

これから梅雨や台風のシーズンに向かう今は、備えを整えるのにちょうどいい時期。今日の買い物から始められる形で解説します。

ローリングストックとは何ですか?

ローリングストックとは、普段から食べ慣れた食品を少し多めに買い置きし、賞味期限の近いものから日常の食事で消費して、食べた分を買い足すことで、常に一定量の備蓄を家に保つ方法です。

専用の非常食を押し入れに眠らせる備蓄と違って、期限切れでまとめて捨てるリスクが小さく、災害時にも食べ慣れた味を口にできます。買うのはいつものレトルトや缶詰なので、特別な出費もほとんどありません。

「備蓄する」のではなく「多めに持って、普段どおり食べる」。これがローリングストックの本質です。

水や食料はどれだけ備蓄すればいいですか?

広く使われている目安は、飲料水が1人1日3リットル。日数は最低3日分、できれば1週間分が望ましいとされています。大きな災害では、物流の回復に時間がかかる場合があるためです。

たとえば2人暮らしで1週間分なら、水は3リットル×2人×7日で42リットル。2リットルのペットボトルで21本、6本入りの箱で約3.5箱です。数字にすると多く感じますが、後述のとおり一気に揃える必要はありません。

最初に揃えたい基本セット
  • 飲料水(1人1日3リットル×日数分)
  • パックご飯・レトルト食品・缶詰・カップ麺
  • カセットコンロと予備のボンベ
  • 簡易トイレ(1人1日5回程度が目安とされます)
  • モバイルバッテリー・懐中電灯・乾電池
  • 常備薬・ウェットティッシュ・ラップ

食品は「お湯や火が使えなくても食べられるもの」を一部混ぜておくと安心です。缶詰や、そのまま食べられるパンなどが該当します。

ローリングストックはどう始めればいいですか?

コツは、最初から完璧なリストを揃えようとしないこと。いつもの買い物に「+2〜3個」を足すところから始めます。

  1. いつもの買い物で2〜3個多く買うよく食べるレトルトカレーや缶詰、パックご飯を、いつもより数個多くカゴに入れます。今日からできる第一歩です。
  2. 置き場所(住所)を決めるキッチンの一角に「備蓄コーナー」を作ります。水など重いものは複数の場所に分散して置くと、収納の負担も偏りません。
  3. 手前から食べて、食べたら買い足す新しく買ったものを奥に、古いものを手前に。食べたら買い物メモに足す、を回すだけです。
  4. 月1回だけ期限をざっと見る毎月「◯日は備蓄の日」と決めて、期限と量を5分で確認します。
  5. 半年かけて1週間分に育てる最初の目標は3日分。少しずつ買い足して、無理なく1週間分へ増やします。

いきなり1週間分を買い込まない。最初は3日分、半年かけて「育てる」のが挫折しないコツです。

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「備蓄品を買いに行く」んじゃなくて、いつもの買い物に2個足すだけでいいんだ。それなら今日できる。

食品以外にはどんな備えが必要ですか?

停電・断水を想定すると、食品と同じくらい大事なのが「電気・ガス・水道の代わり」です。カセットコンロがあれば温かい食事が作れ、簡易トイレは断水時の必需品です。モバイルバッテリーは、情報収集と連絡の生命線になります。

そして今年、意識しておきたいのが暑さ対策です。5月中旬から各地で真夏日が相次ぐ暑さになっており、夏場の停電は熱中症のリスクに直結します。電池式や充電式の小型扇風機、保冷剤、経口補水液なども「夏仕様の備え」として加えておきたいところです。

備蓄は食品リストの暗記ではなく、「電気・ガス・水道が止まった1週間」を想像して逆算すると過不足が見えてきます。

備蓄で失敗しやすいポイントは?

正直な注意点:買いだめとは別ものです

ローリングストックは「不安になった時の一気買い」とは違います。ちょうど、6月の食品値上げが1,000品目を超える見込みと報じられたばかりですが、値上げ前の大量買いだめは食べきれずに期限切れになりがちで、結局は損になりやすいのが正直なところです。普段食べるものを、回せる量だけ。この原則から外れないことが、家計にも備えにもいちばん効きます。

ほかにも、奥にしまい込んで存在を忘れる、家族の好みを無視した非常食で誰も食べない、水だけあってトイレの備えがない、といった失敗がよくあります。置き場所は「見える・手が届く」が基本。収納の「住所決め」と同じ発想で、備蓄にも定位置を作ってあげてください。

まとめ:備蓄は「いつもの買い物+2個」から始まります

防災備蓄のハードルを上げていたのは、「特別なものを一気に揃えなきゃ」という思い込みだったかもしれません。ローリングストックなら、始めるのは今日の買い物から。水の箱をひとつ、レトルトを2〜3個、カゴに足すだけです。

梅雨や台風の季節は、この先毎年やってきます。完璧な備えより、続く備え。今日の2個が、その第一歩です。

よくある質問

ローリングストックとは何ですか?

普段食べ慣れた食品を少し多めに買い置きし、賞味期限の近いものから日常で消費して、食べた分を買い足すことで、常に一定量の備蓄を保つ方法です。専用の非常食に比べて期限切れの無駄が出にくく、費用も抑えやすいのが特徴です。

防災備蓄は何日分あれば安心ですか?

最低3日分、できれば1週間分が広く使われている目安です。飲料水は1人1日3リットルが基準で、2人暮らしの1週間分なら42リットル(2リットルペットボトル21本)になります。一度に揃えず、少しずつ買い足していく形で問題ありません。

一人暮らしでも防災備蓄は必要ですか?

必要です。自宅で過ごす在宅避難になった場合、自分の分は自分で備えるしかありません。水の6本箱1つとレトルト・缶詰数日分、簡易トイレ、モバイルバッテリーから始めれば、ベッド下やクローゼットの下段など省スペースでも備蓄できます。

備蓄品の賞味期限切れを防ぐにはどうすればいいですか?

新しいものを奥、古いものを手前に置いて手前から使う「先入れ先出し」と、月1回5分の期限チェックをセットにするのが効果的です。日常で食べるものをそのまま備蓄にするローリングストック自体が、期限切れを防ぐ仕組みになっています。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。