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Web制作のAI時短術、LP1本の工程はどこまで削れる?

2026年11月5日|いろは堂副業編集部
夜の室内、木製デスクに画面が白いノートPCとコーヒーカップ2つ

画像出典: PAKUTASO(ぱくたそ)

この記事の要点
LP制作でAIが効くのは「構成の下書き」「アイキャッチ・バナー素材」「UIのコード化」の3工程で、人が残すのは要件定義・コピーの確定・最終調整です。無料で始めるならv0のFreeプラン(月5ドル相当のクレジット、1日7メッセージ)とStable DiffusionのCommunity License(年商100万ドル未満は商用無償)の組み合わせから試せます。LPデザインの相場は10,000〜50,000円が目安で、クラウドソーシング経由なら受注額から10〜20%程度の手数料が引かれた額が入金額になります。
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LPの依頼が重なると、デザインもコーディングも全部ひとりで抱えることになって手が回らない…

Web制作の副業は、1本のLPでも工程が細かく分かれます。ヒアリング、構成づくり、素材集め、デザイン、コーディング、修正対応。どれも短くはないのに、まとめて「LP1本」の単価として扱われます。

正直なところ、この全部を人の手で回し続けるのはしんどいです。ただ、工程を分解してみると、AIに任せられるのは「下書きを作る部分」と「形にする部分」で、判断そのものは人に残るという線引きがはっきり見えてきます。その線を知ってから、どこを削るか決めれば十分です。まだ1件も受注していない段階の人向けに、最初の1案件を取るまでの道筋も後半でたどります。

LP制作のどの工程がAIで短縮できる?

まず工程を分けます。LP1本は大きく「①要件のすり合わせ ②構成設計 ③素材制作 ④コーディング ⑤修正対応」に分かれます。このうちAIが効くのは②③④で、①と⑤は人が残る部分です。

②の構成設計では、競合調査・ターゲット整理・サイトマップ作成・コンテンツ設計・ワイヤーフレーム作成といった流れをAIコーディング支援ツールで通しで支援する使い方が紹介されています(Claude Code=Anthropicが提供する、指示を書くとコードやファイルを生成・編集してくれるAIツールの活用例)。これは「たたき台を先に出させて、人が削る」やり方です。ゼロから白紙に向かう時間が、出てきた案を取捨選択する時間に置き換わります。

③の素材制作はAI画像生成の領域です。アイキャッチやバナーの候補出しを任せ、人は選定とトリミング・文字載せに集中します。

④のコーディングは、プロンプトからコード付きUIを生成する「プロンプト→実装」型のツールが使えます。AI画像生成で作ったアイキャッチなどを素材として渡し、レイアウト実装を代行させる使い方に向くと整理されています。

人が残すべき工程
  • クライアントの事業理解とヒアリング(AIは相手の事情を知らない)
  • 訴求コピーの最終確定(事実と異なる表現が混ざると責任は受注者側)
  • ブラウザ実機での表示崩れチェックと修正
  • 納品形式・権利関係の確認

AI画像生成ツールはどれを選べばいい?

素材制作に使うツールは、料金体系と商用利用の条件で選びます。2026年時点の主要な選択肢を整理すると次のとおりです。

ツール料金・利用条件(2026年時点)向く場面
Midjourney Basic月10ドル(目安約200枚相当)。年払いで実質月8ドル。無料プランなし品質と生成速度の両立。スピード重視の制作
Midjourney Standard月30ドル(高速生成15時間)。年払いで実質月24ドル継続案件で生成量が増えてきたとき
Stable DiffusionCommunity License:年間売上100万ドル未満の個人・組織は商用含め無償副業規模ではコストをかけずに試せる
Adobe Firefly学習データの権利処理がクリーンな設計大企業の広告・販促など、リスクを避けたい用途

各ツールの公表プラン・ライセンス条件をもとに作成(2026年時点)

副業として始める段階なら、Stable DiffusionのCommunity Licenseが現実的な入口です。年間売上100万ドル未満であれば商用利用を含めて無償で使えるので、副業レベルの売上では条件を外れません。

一方、クライアントが大企業で広告・販促に使う素材なら、学習データの権利処理がクリーンな設計のAdobe Fireflyが向くとされています。ツールの優劣ではなく、案件の相手と用途で使い分けるのが実務的です。

🤔
生成した画像って、そのままクライアントに納品していいものなの?

AI生成画像の納品可否は、案件ごとに事前確認が必要な項目です。利用規約上の商用利用可否はツール側の条件で判断できますが、クライアント側の社内規定でAI生成素材を不可としている場合があります。見積もり段階で「AI生成素材を含めてよいか」を1行確認しておくと、納品後の差し戻しを防げます。

コーディング支援ツールは何が違う?

コード生成ツールは見た目が似ていますが、設計思想が分かれています。ここを取り違えると「作りたいものに対して重すぎる/軽すぎるツール」を選ぶことになります。

ツール設計思想料金(2026年時点)
v0(Vercel)Next.js向けのUIコンポーネント生成に特化。バックエンド機能は持たないFree:月0ドル(月5ドル相当クレジット、1日7メッセージ)/Team:1ユーザー月30ドル(30ドル相当クレジット)/Business:1ユーザー月100ドル(30ドル相当クレジット)。クレジットは65日で失効
Bolt.new(StackBlitz)ブラウザ内に完結した開発環境を提供するフルスタックビルダー—
Lovableデータベース連携まで含むフルスタックアプリを生成するUIファースト型ビルダー—

各ツールの公表情報をもとに作成(v0の料金は2026年時点の公表プラン)

上の表のとおり、LP制作というタスクに限れば、必要なのはフロントエンドのUIです。データベースもログイン機能も使いません。その意味で、クリーンなUIコンポーネント生成に特化したv0の設計は、LPという用途と素直に噛み合います。既存コードベースに高品質なUIパーツを足したい場面にも向くとされています。

v0のPremiumプランは2026年7月に新規受付が終了しているため、今から有料で使う場合はTeam(1ユーザー月30ドル)が実質的な入口になります。ただしFreeプランでも月5ドル相当のクレジットがあり、1日7メッセージまで試せます。まずここで自分の案件に合うかを確かめてから課金を決めれば十分です。

クレジットが65日で失効する点だけは、月の途中で有料化するときに意識しておきたいところです。案件が集中する時期に合わせて開始すると、無駄が出にくくなります。

未経験から最初の1案件までは何をする?

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そもそも1件も受注したことがないのに、ツールの話から入って大丈夫?

受注実績がない段階では、見せられるものを先に作る順番になります。クラウドソーシングの提案画面でクライアントが見るのは経歴ではなく、「このくらいのLPが作れる人なんだな」とわかる現物だからです。

  1. 架空のLPを2〜3本つくる実在しない商材でかまいません。構成のたたき台をAIコーディング支援ツールに出させ、素材をAI画像生成で用意し、UIをv0のFreeプラン(1日7メッセージ)で形にします。1本を完璧にするより、業種の違う複数本のほうが提案に使えます。
  2. 公開できる場所に置く自分で借りたサーバーや無料のホスティングに置き、URLで見せられる状態にします。画像だけのポートフォリオより、実際に開いて動くページのほうが説得力があります。架空の商材であることは1行書き添えます。
  3. クラウドソーシングに登録するクラウドワークス・ランサーズなどに登録し、プロフィールに対応範囲(LPデザイン、コーディング、修正対応の有無)と制作物のURLを書きます。
  4. 単価の低い案件から応募する初心者向け案件は1件5,000〜15,000円が目安です。最初はこの帯から入り、納期とやり取りの丁寧さで評価を積みます。
  5. 提案文に工程を書く「何日でどこまで出すか」を具体的に書きます。AIで時短できる分、初稿の提出が早いことはそのまま提案の強みになります。
  6. 納品後に制作物を実績へ足す公開可否をクライアントに確認したうえで、実案件をポートフォリオに追加します。ここから単価を上げる交渉材料になります。

相場の目安としては、バナー制作が2,000〜5,000円、LPデザインが10,000〜50,000円、サイト全体デザインが50,000〜200,000円、継続サイト更新が5,000〜20,000円とされています。経験を積むと月収5万〜20万円の副業ワーカーも存在するとされていますが、最初の数件は金額より評価を取りにいく段階です。

実際の手順はどう組む?

ここまでのツールを、LP1本の流れに組み込みます。

  1. ヒアリングを人がやるクライアントの商材・ターゲット・訴求したい点・NG表現を聞き取ります。ここをAIに渡す材料にするので、曖昧なままにしない。
  2. 構成のたたき台をAIで出す聞き取った内容をコーディング支援ツールに渡し、競合調査・ターゲット整理・サイトマップ・コンテンツ設計・ワイヤーフレームまでを出させます。出てきたものは案であって答えではないので、人が削ります。
  3. コピーを人が確定する訴求文は最終的に自分の責任で書き直します。景品表示法(商品やサービスの広告で、実際より著しく良く見せる表示を禁じる法律)に触れる誇大表現が混ざると、責任は受注者側にも及びます。
  4. 素材をAI画像生成で用意するアイキャッチ・セクション用の画像を複数パターン出し、人が選定します。商用利用条件は案件ごとに確認済みの前提で。
  5. UIをコード生成に渡す確定した構成と素材を渡し、レイアウト実装を生成させます。生成されたコードは必ず読んで、不要な依存や意図しない構造が入っていないか確認します。
  6. 実機確認と修正を人がやるスマホ・タブレット・PCでの表示、フォーム動作、読み込み速度。ここは省けません。
この進め方が向かないケースもあります

デザインの独自性そのものが価値になる案件では、AI生成を前面に出すと差別化が効きません。ブランドのトーンが厳密に決まっているクライアント、既存のデザインシステムに合わせる必要がある案件も同様です。

また、生成されたコードを読めないまま納品すると、後の保守で詰まります。コードの中身を確認できる範囲で使うのが前提です。時短の目的は工程を減らすことであって、理解を飛ばすことではありません。

単価と手取りはどう計算する?

時短した分がそのまま収入になるわけではないので、入金までの計算を確認しておきます。

LPデザインの相場は10,000〜50,000円が目安です。これらはいずれもクラウドソーシング経由の案件を想定した目安で、直接契約ではこの範囲に収まらない場合があります。

手取りの計算は順番が大事です。クラウドワークス・ランサーズとも手数料はおおむね受注額の10〜20%程度なので、次の順で引きます。

  1. 受注額を決める例:LPデザイン30,000円で受注。
  2. プラットフォーム手数料を引く受注額に対して10〜20%。30,000円なら手数料率20%で6,000円が引かれ、残り24,000円。
  3. 振込手数料を引く出金時に別途かかります。金額はサービスごとに異なるので、利用するサービスの公表額を確認してください。
  4. ツール代を引く月額課金しているAIツールの費用は、その月の案件件数で割って1件あたりの負担を出します。Midjourney Basicの月10ドルを月3件で割れば、1件あたり約3.3ドル相当。
  5. 残りが事業所得の元になる額ここから年間の経費を差し引いた額が、確定申告で申告する所得です。

この順番で見ると、ツール代は手数料に比べて小さいことがわかります。月30,000円の案件を1本受けるだけでも、手数料で引かれる額のほうが月額ツール代より大きくなる計算です。時短ツールの費用対効果は「月額が高いか」ではなく「1件あたりいくらになるか」で見るのが実務的です。

確定申告はどう扱う?

AIツールの利用料は、副業の売上を得るために使ったものであれば経費として扱える支出です。クレジットカードの明細だけでなく、サービス側が発行する請求書・領収書を月ごとに保存しておきます。

副業の所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。ドル建てのツール代は、カード会社の請求時レートで円換算された金額を記録しておくと、年度末の集計が楽になります。

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ツール代は経費にできるなら、試す心理的なハードルは下がるかも

経費計上の前提として、事業に使った分であることが説明できる状態にしておく必要があります。私用と兼用しているツールは、使用割合で按分する考え方になります。迷う場合は、まず記録を残しておくことが先です。

どこから始めればいい?

一度に全工程をAI化しようとすると、どこで品質が落ちたかわからなくなります。1工程ずつ置き換えるのが確実です。

最初の1歩として試せること
  • v0のFreeプラン(1日7メッセージ)で、過去に作ったLPを1セクションだけ再現してみる
  • Stable DiffusionのCommunity Licenseで、自分のポートフォリオ用のアイキャッチを生成してみる
  • 次の案件で、構成のたたき台だけAIに出させて、どこを直したか記録する

Webデザイン関連の副業案件は2023年単年で前年比約30%増加しており、バナー・LP・サイト更新など在宅案件の多様化が進んでいるとされています。案件の形が増えるほど、工程の組み立て方を自分で設計できる人の裁量は広がります。

まずは次の1案件で、1工程だけ試してみる。それで十分です。

よくある質問

未経験でもLP制作の副業は始められますか?

受注実績がなくても、架空の商材でLPを2〜3本つくってURLで見られる状態にしておけば、クラウドソーシングで提案できます。初心者向け案件は1件5,000〜15,000円が目安で、最初はこの帯で納期と対応の丁寧さの評価を積み、実案件をポートフォリオに足してから単価を上げる流れが現実的です。

AI画像生成ツールは無料で商用利用できますか?

Stable DiffusionのCommunity Licenseは、年間売上が100万ドル未満の個人・組織であれば研究・非営利・商用利用を含め無償で利用できます。年間売上が100万ドルを超える場合はEnterprise License(カスタム価格)が必要です。Midjourneyには無料プランがなく、最も安いBasicプランが月10ドル(年払いで実質月8ドル)です。

v0の無料プランでどこまで使えますか?

v0のFreeプランは月額0ドルで、月5ドル相当のクレジットと1日7メッセージの制限があります。クレジットは65日で失効します。有料プランはTeamが1ユーザー月30ドル(30ドル相当クレジット)、Businessが1ユーザー月100ドル(30ドル相当クレジット)で、Premiumプランは2026年7月に新規受付を終了しています。

クラウドソーシングのLP案件は手取りがいくらになりますか?

LPデザインの相場は10,000〜50,000円が目安です。クラウドワークス・ランサーズとも手数料はおおむね受注額の10〜20%程度なので、30,000円で受注し手数料率20%の場合は6,000円が引かれて24,000円になり、そこからさらに出金時の振込手数料が引かれます。

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