プレイリストの作り方、3段階で迷わず完成
画像出典: 写真: Kashirin Nickolai(CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)
プレイリストは「テーマを1つ決める→曲を10〜20曲集める→並び順を整える」の3段階で作れます。最初の1曲は今いちばん聴きたい曲でよく、テーマは「朝の支度用」「集中したい時」のように使う場面で決めると迷いません。Spotifyの無料プランでは15曲以下のプレイリストに自動で曲が足される仕様があるため、少数精鋭で作りたい場合は曲数を意識しておくと安心です。
おまかせ再生はよくできています。開いて押せば途切れずに音楽が流れて、知らない曲にも出会える。ただ、あとに何も残らないという弱点があります。「あのとき流れてた良い曲」を思い出せないまま、また別のおすすめが流れていく。
自分で編んだプレイリストは、そこが逆になります。1本作っておけば、通勤でも作業中でも「これを流せばいい」という定位置ができる。正直なところ、最初の1本は30分もあれば形になります。
作り始めの目安は10〜20曲です。1時間ほどの長さで、通勤1往復や家事のあいだにちょうど流しきれる分量になります。
プレイリストの作り方は?基本の5ステップ
手を動かす順番を先に置いておきます。アプリの種類を問わず、この流れは共通です。
- 使う場面を1つ決める「朝の支度」「作業中」「寝る前」など、いつ流すかを決めます。ジャンル名より場面名のほうが曲を選ぶ基準がはっきりします。
- 芯になる1曲を入れる今いちばん聴きたい曲を最初に入れます。この曲がそのプレイリストの基準になります。
- 芯の曲の周りを10〜20曲で埋める同じアーティストの他の曲、同じくらいのテンポの曲、その曲を好きになったころによく聴いていた曲を足していきます。
- 並び順を整える1曲目は場面の入り口にふさわしい曲、中盤に盛り上がる曲、終盤は静かめの曲。詳しくは後述します。
- 1週間使って入れ替える飛ばした曲を抜き、増えた曲を足す。完成させるものではなく育てるものだと考えると気が楽です。
アプリでの新規作成の場所
Spotifyの場合、プレイリストを新しく作る入り口は主に2つあります。1つは「マイライブラリ」画面から新規プレイリストを作る方法で、アプリでは画面右上の「+」アイコンから作成できます。もう1つは、聴いている曲をプレイリストに追加する操作の途中で、その場で新規プレイリストを作る方法です。
あとから作る場合は前者、今流れている曲がきっかけなら後者が早い、と覚えておけば十分です。他のサービスでもライブラリ画面と曲メニューの2か所という構成はおおむね同じです。
曲が集まらないときはどうする?
思い出そうとすると出てこないのが普通です。記憶を掘るのではなく、アプリの中にすでに残っている記録から拾うほうが確実に速いです。集める場所は4つあります。
- 再生履歴 — 直近で自分が実際に選んで再生した曲。好みの証拠がそのまま残っています
- お気に入り登録(ハート)した曲の一覧 — 登録したまま聴き返していない曲が眠っています
- アーティストのページ — 芯の1曲を歌っている人の、他の曲や人気曲の一覧
- レコメンド系プレイリスト — 再生履歴をもとに自動で作られる「Discover Weekly」など。丸ごと流すのではなく、気に入った曲だけ自分のプレイリストへ抜き出します
4つ目の使い方が、おまかせ再生の卒業そのものです。自動生成のプレイリストは曲の供給源として使い、聴く場所は自分のプレイリストにする。この役割分担にすると、良かった曲が流れて消えることがなくなります。
人と一緒に作る方法もある
Spotifyには、友人や家族と好みをミックスした共同プレイリストを自動生成する「Blend」という機能があります。2022年3月のアップデートで、より多くの人数での作成や、好きなアーティストとのブレンドにも対応しました。自分ひとりだと選曲が似通ってくるので、他人の耳を借りる手として覚えておくと役立ちます。
曲の並び順はどう決める?
同じ20曲でも、並び順で聴きやすさが変わります。基準はひとつ、その場面の始まりから終わりまでの流れに沿わせることです。
| 位置 | 入れる曲の性格 |
|---|---|
| 1〜2曲目 | 耳なじみのある曲。聴き慣れた曲だと再生した瞬間に場面へ入れる |
| 3〜10曲目 | いちばん聴かせたい曲。集中や気分の山をここに合わせる |
| 終盤 | テンポを落とした曲。作業や移動の終わりと重なるように |
細かい調整に迷ったら、シャッフル再生を前提にして並び順を諦めるのも手です。その場合は逆に、テンポや雰囲気を揃えた曲だけで作ると、どの順で流れても違和感が出ません。順番で聴かせるか、粒を揃えるかのどちらかに寄せると、まとまりが出ます。
曲のつなぎ目を自動で整える機能もある
Spotifyでは、曲間のトランジションを自動生成してDJ風に繋ぐ「Mix」機能が2025年8月19日から順次、有料会員向けに展開されています。BPM(1分あたりの拍数で表す曲の速さ)や曲調に合わせて繋ぎ目を自動で作るもので、並び順を自分で詰めきれないときの補助になります。
Spotifyの無料プランでは、15曲以下のプレイリストを作るとサービス側が自動的に曲を追加し、最低15曲になるよう補完する仕様があります。「厳選した10曲だけ」の形を保ちたい場合は、有料プラン(Premium)への加入が必要です。少数精鋭で作りたい人は先に知っておいたほうが、意図しない曲が混ざって驚かずに済みます。
作ったプレイリストを使い切るには?
作ったのに聴かなくなる原因は、たいてい「どれを流すか毎回考えている」ことにあります。おまかせ再生に戻ってしまうのは、選ぶ手間がゼロだからです。ここに対抗するには、プレイリストの本数を増やしすぎないことが効きます。
- 集中用 — 歌詞に気を取られない曲中心。作業・勉強に
- 移動用 — テンポ速めで、外の音に負けない曲。通勤や散歩に
- 切り替え用 — 一日の終わりや週末の入り口に流す、静かめの曲
3本あれば、生活のたいていの場面はカバーできます。増やすのは、この3本が手狭になってからで間に合います。
育て方は「引く」ほうを先に
週に一度、飛ばした曲を抜くだけで質は上がります。足すのは思いついたときでよく、抜く作業のほうが効果が大きい。飛ばす曲が1曲もない状態になったら、そのプレイリストは完成です。
音楽の楽しみ方をもう少し広げたいなら、ポッドキャストの選び方や、大人からの楽器の始め方も同じ延長線上にあります。聴く側で好みが言語化できてくると、他の遊びにも自然と手が伸びます。
よくある質問
プレイリストは何曲くらいがちょうどいいですか?
作り始めは10〜20曲が扱いやすい分量です。1時間前後になり、通勤1往復や家事の時間で流しきれます。なお、Spotifyの無料プランでは15曲以下のプレイリストに自動で曲が追加され最低15曲になる仕様があるため、それより少ない曲数を保ちたい場合は有料プランが必要です。
プレイリストのテーマはどう決めればいいですか?
ジャンル名ではなく「朝の支度」「作業中」「寝る前」のように使う場面で決めるのがおすすめです。場面で決めると、その曲を入れるかどうかを『この場面で流れてほしいか』という一つの基準で判断でき、選曲に迷いにくくなります。
自動生成のプレイリストと自作のプレイリストはどう使い分けますか?
自動生成のものは新しい曲と出会う供給源として使い、気に入った曲だけを自分のプレイリストへ移して繰り返し聴く場所にすると使い分けられます。Spotifyには公式編集部の特集プレイリスト、再生履歴に基づくレコメンド、複数人の好みを混ぜるBlendなど複数の種類があり、いずれも曲の発見用として役立ちます。
並び順を考えるのが面倒なときはどうすればいいですか?
シャッフル再生を前提にして、テンポや雰囲気の近い曲だけで揃える方法があります。どの順で流れても違和感が出ないため、並び順を詰める必要がなくなります。Spotifyでは曲間のつなぎを自動生成する「Mix」機能が2025年8月19日から有料会員向けに順次展開されており、これを使う手もあります。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。