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その1時間の手作業、AIに聞けば数式1本かもしれません

2026年5月21日|いろは堂AIツール編集部
この記事の要点
エクセルのAI活用は「やりたいことを日本語で説明し、数式や手順を出してもらう」のが基本形です。得意なのは関数の作成、エラーの意味の解読、表記ゆれ・重複などデータ整理の手順出しの3つ。出てきた式は必ず少量のデータで試すこと、実データや機密情報をそのまま貼らないこと。この2点さえ守れば今日から使えます。
😇
VLOOKUPまでは覚えたけど、その先は謎。結局、目視とコピペで2時間…。関数に詳しい人がうらやましい。

その2時間、そろそろ手放せるかもしれません。今週開かれた米グーグルの開発者会議では「答えるAIから働くAIへ」が大きなテーマになったと報じられましたが、毎日のエクセル作業こそ、AIが今すぐ「働いて」くれる身近な場面のひとつです。

使い方はシンプルで、やりたいことを日本語で説明して、数式や手順を出してもらうだけ。関数の知識は「書ける」レベルでなくても、「チェックできる」レベルで十分になります。

この記事では、関数作成・データ整理・エラー解読の3場面の頼み方を、指示例つきで紹介します。

AIはエクセル作業のどこで役立ちますか?

まず全体像です。対話型AIに日本語で質問するだけで、次の4場面が軽くなります。

場面頼み方の例
関数を書いてもらう「A列の日付が今月の行だけ、C列を合計する式を書いて」
エラーの意味を知る「#N/Aと表示されました。原因の候補を教えて」
データ整理の手順「会社名の表記ゆれをそろえる手順を初心者向けに教えて」
既存の式の解読「この式が何をしているか、日本語で説明して」

共通するのは、エクセル用語で話す必要がないことです。「◯◯したい」を日本語で言えれば、それがそのまま指示になります。関数名を知らないことは、もうハンデではありません。

関数をAIに書いてもらう手順は?

頼み方には少しだけコツがあります。次の4ステップで進めてください。

  1. やりたいことを日本語で書く「売上表から、A列の日付が今月の行だけ、C列の金額を合計したい」のように、目的をそのまま書きます。
  2. 列の構成を伝える「A列=日付、B列=担当者、C列=金額。1行目は見出し」。ここを省くと、実際の表に合わない式が返ってきます。
  3. 出てきた式を空きセルで試すいきなり本番の列に入れず、少量のデータで答え合わせをします。
  4. 式の意味も聞いておく「この式を初心者向けに解説して」と続ければ、次から自分で微修正できるようになります。

列構成を伝える・少量で試す。この2つを守れば、関数はAIに書かせて大丈夫です

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「何列に何が入ってるか」を言えばいいのか!エクセル用語で説明できないから無理だと思ってた。

データ整理はどう頼めばいいですか?

「株式会社」と「(株)」の混在、全角と半角のばらつき、重複した行。こうしたデータ整理も、AIに手順を出させると迷いが消えます。

指示例はこうです。「顧客リストの会社名の表記ゆれをそろえたいです。『株式会社』と『(株)』が混在しています。エクセルの機能でやる手順を、初心者向けに順番に教えてください」。

ここで大事な注意をひとつ。実データを貼るのではなく、「どんな状態か」を言葉で説明して手順を出させるのが、安全な基本形です。どうしてもデータ例が必要なら、実名や実数値を含まないダミーの数行を作って貼りましょう。

手順どおりに自分の手で操作すれば、データは手元から出ませんし、操作も1回ごとに目で確認できます。

エラーや他人が作った式の解読にも使えますか?

使えます。むしろここがAIの隠れた得意分野です。

「#N/A」「#REF!」「#VALUE!」のようなエラーは、エラー表示と状況をそのまま伝えて「原因の候補を挙げて」と聞けば、確認すべき点を順番に示してくれます。今までのように、エラーコードで検索して英語のフォーラムにたどり着く必要はありません。

もうひとつ効くのが、前任者から引き継いだファイルの解読です。長くて複雑な式をコピーして「この式が何をしているか、段階的に日本語で説明して」と頼むと、壊すのが怖くて触れなかったファイルの中身が見えてきます。「読めないから触れない」が「読めるから直せる」に変わると、引き継ぎファイルの怖さは半分以下になります

気をつけることはありますか?

過信は禁物です

AIの書いた式が一発で正しいとは限りません。列の認識ズレや条件の解釈違いは普通に起きるので、少量データでの検証は毎回セットで行ってください。また、顧客名簿や売上などの実データをそのまま貼るのは避け、勤務先の生成AI利用ルールを確認のうえ、ダミー化して使うこと。さらに、新しめの関数は古いバージョンのエクセルでは動かないことがあります。動かないときは「Excel 2016でも使える式に直して」のように、自分の環境を伝えて書き直させましょう。

検証の手間を入れても、目視とコピペの手作業よりはるかに速い。これがエクセル×AIの実感値です。

まとめ:関数は「書く」から「頼んでチェックする」へ

エクセルのAI活用は、関数作成・データ整理・エラー解読の3場面から始めるのが定番です。やりたいことを日本語で説明し、列構成を伝え、出てきた式を少量で試す。この流れだけ覚えれば十分です。

まずは、いま抱えている「面倒な手作業」をひとつ選んで、日本語のままAIに説明してみてください。数式1本で終わる仕事だったと分かる瞬間は、ちょっと感動しますよ。

よくある質問

エクセル自体にAI機能は入っていないのですか?

Microsoft 365には有償のAI機能「Copilot」があり、エクセル内で数式の提案やデータ分析ができます。一方、ChatGPTなどの対話型AIに質問する方法なら追加契約なしで始められます。まず対話型AIで頼み方に慣れ、利用頻度が上がったら組み込み型を検討する順番がおすすめです。

AIが書いた関数が動かないときはどうすればいいですか?

エラー表示や「期待と違う結果」をそのままAIに伝えて修正させるのが早道です。あわせて、列構成が正しく伝わっているか、使っているエクセルのバージョンがその関数に対応しているか(新しい関数は古いバージョンで動きません)を確認してください。

会社のデータをAIに貼り付けても大丈夫ですか?

勤務先の生成AI利用ルールを最優先で確認してください。ルールが未整備でも、顧客名・金額などの実データは貼らず、列構成の説明とダミーデータで数式や手順を出させ、実行は手元の本物のファイルで行う方法なら安全性を保てます。

マクロ(VBA)もAIに作ってもらえますか?

可能です。やりたい操作を日本語で説明すれば、VBAコードの下書きを出してくれます。ただしマクロは操作を自動で実行するため、失敗したときの影響が数式より大きくなります。必ずファイルのコピーで試す、1ステップずつ動かすなど、検証はより慎重に行ってください。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。