海外旅行のスマホ、どう使うのが正解?
海外でスマホを使う方法は「国際ローミング」「現地SIM」「トラベルeSIM」の3つが基本です。短期旅行で手間を減らしたいならローミングかeSIM、長期滞在や料金重視なら現地SIMが向いています。この記事では3方式の違いと選び方、高額請求を防ぐために出発前にやっておく設定をまとめます。
その不安、正解です。何も知らずに使うと思わぬ請求につながることがある一方で、仕組みさえ知れば、今は驚くほど簡単に海外でスマホが使えるようになっています。
梅雨空の下、夏の旅行計画を立て始めた方も多い時期です。今夏はボーナスが前年より増える見通しという民間調査も公表され、久しぶりに海外へ、という方もいるかもしれません。
この記事では、海外でスマホを使う3つの方法の違いと、自分の旅行スタイルに合った選び方、出発前の設定チェックをまとめます。
海外でスマホを使う方法は何がありますか?
大きく分けると、基本の選択肢は3つです。
1つめは国際ローミング。今契約しているキャリアの海外向けサービスを、いつものスマホでそのまま使う方法です。2つめは現地SIM。渡航先の空港や店でSIMカードを買って差し替える方法。3つめはトラベルeSIM。出発前に日本でアプリやWebから購入し、スマホに設定しておく方法です。
このほか、ホテルやカフェのWi-Fiだけで過ごす「Wi-Fi運用」や、海外用レンタルWi-Fiを借りる方法もあります。迷ったらまず、この3つ+Wi-Fi運用のどれが自分の旅に合うかを考えるのが近道です。
3つの方法はどう違いますか?
| 方法 | 手軽さ | 料金の傾向 | 日本の電話番号 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 国際ローミング | ◎ 設定ほぼ不要 | 高め〜中(定額や無料枠のあるプランも) | そのまま使える | 短期旅行・手間を減らしたい人 |
| 現地SIM | △ 現地で購入・差し替え | 安め | 滞在中は使えない | 長期滞在・料金重視の人 |
| トラベルeSIM | ◯ 出発前に設定 | 安め〜中 | 受信用に残せる(デュアルSIM) | 短期〜中期・事前に準備したい人 |
ポイントは、手軽さと料金がおおむねトレードオフだということ。そして日本の電話番号で着信やSMSを受けたいかどうかが、意外と大事な分かれ目になります。
国際ローミングはどんな人に向いていますか?
いちばんの魅力は手軽さです。多くの場合は申し込みと設定だけで、現地に着いたその瞬間から、いつものスマホがそのまま使えます。電話番号も変わりません。
最近は海外ローミングの無料枠や1日単位の定額を用意するプランも増えており、数日の旅行ならローミングで完結する人も多くなりました。まずはご自身のプランの海外向けサービスを確認してみてください。
気をつけたいのは、定額や無料枠の「対象外」です。対象外の国・地域にいたり、対象外の現地事業者の電波につながった状態でデータ通信をしたりすると、従量課金で思わぬ高額請求になることがあります。渡航先が対象か、利用額の上限や自動ストップの仕組みがあるかを、出発前に必ず確認してください。
現地SIMとトラベルeSIMはどう違いますか?
どちらも「渡航先向けの安い回線を使う」点は同じで、違いは準備のタイミングと手間です。
現地SIMは、渡航先の空港や街の店頭で買って差し替えます。料金の安さは魅力ですが、購入時のやり取りや設定は自力で行う必要があり、差し替えている間は日本の番号で着信できません。SIMフリー端末であることも前提です(2021年10月以降に発売された端末は、原則SIMロックなしで販売されています)。
トラベルeSIMは、出発前に日本でアプリやWebサイトから購入し、案内に沿って設定しておくだけ。カードの差し替えがなく、日本のSIMを残したまま使えるので、銀行やネット予約の確認SMSを海外でも受け取れるのが大きな利点です。ただし、eSIM対応機種であることが条件になります。
出発前にやっておく設定は?
- 自分のプランの海外サービスを確認する海外ローミングの無料枠・定額の有無と対象国を、契約中のキャリアのマイページで確かめます。
- 使う方法を決めて手配するローミングなら必要な申し込みを、eSIMなら購入と設定を出発前に済ませます。現地SIM派は、SIMロックの有無を確認しておきます。
- データローミング設定を理解しておくローミングを使わないなら、スマホの「データローミング」はオフに。使う場合も、設定画面の場所を把握しておくと安心です。
- SMSを受け取れる状態にしておくネットバンキングや予約サイトの2段階認証SMSを海外で受ける方法(日本のSIMを残す・ローミングで受信など)を確保します。
- オフラインでも使える準備をする地図のオフラインデータや翻訳データの保存、予約確認のスクリーンショットを用意しておくと、つながらない場面でも慌てません。
- 渡航先が定額・無料枠の対象か確認した
- 使わない回線の「データローミング」をオフにした
- アプリの自動更新など大容量の通信はWi-Fi接続時のみに設定した
高額請求の多くは「知らないうちに従量課金で通信していた」パターン。この3点だけで大半は防げます。
まとめ:旅のスタイルで選べば失敗しません
数日の旅行で手間を減らしたいならローミング、準備を楽しみつつ節約したいならトラベルeSIM、長期滞在なら現地SIM。どれが唯一の正解というより、旅のスタイルとの相性で決めるのがいちばんです。
いずれの場合も、出発前の10分の設定確認が旅の安心につながります。旅程を考えるついでに、スマホの準備も計画に入れておきましょう。
よくある質問
海外でスマホをそのまま使うと高額請求になりますか?
データローミングがオンのまま、定額や無料枠の対象外の国・事業者で通信すると、従量課金となり高額請求になることがあります。渡航先が自分のプランの定額対象かを出発前に確認し、ローミングを使わない場合はスマホのデータローミング設定をオフにしておけば防げます。
トラベルeSIMと現地SIMはどちらが安いですか?
一般に、長期滞在や大容量利用では現地SIMのほうが安くなる傾向があり、数日〜2週間程度の旅行ではトラベルeSIMとの差は小さくなります。eSIMは出発前に日本で設定でき、日本の番号をSMS受信用に残せる利点があるため、短期旅行なら金額差より手間と安心感で選ぶのがおすすめです。
SIMロックがかかっていると現地SIMやeSIMは使えませんか?
SIMロックがかかったままだと、他社や海外のSIMは利用できません。ただし2021年10月以降に発売されたスマホは、原則SIMロックなしで販売されています。それより前の端末でも、契約中のキャリアの手続きで解除できる場合が多いので、渡航前に設定画面やマイページで状態を確認してください。
海外でLINEや2段階認証のSMSは使えますか?
LINEなどのアプリは、現地SIMやeSIM、Wi-Fiなど、インターネットにつながってさえいれば日本と同じように使えます。一方、2段階認証のSMSは日本の電話番号宛てに届くため、日本のSIMを抜いてしまうと受け取れません。eSIMとの併用やローミングで、日本の番号を受信できる状態にしておくと安心です。
※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。