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「債券って結局なに?」株との違いと金利の関係を、たとえ話で理解する

2026年7月6日|いろは堂マネー編集部
この記事の要点
債券とは、国や企業が投資家からお金を借りる際に発行する「借用証書」のような有価証券で、満期まで持つと額面が戻り、その間は利子を受け取れる設計です。株式との最大の違いは「会社のオーナーになるか、お金の貸し手になるか」という立場で、値動きは株式より小さめと言われます。また、市場金利が上がると既に発行された債券の価格は下がる「シーソーの関係」が基本です。
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ニュースで「金利上昇で債券価格が下落」って聞くたびに、実はよくわかっていなくて…。そもそも債券って、株と何が違うんですか?

正直なところ、債券は株に比べて地味に見えて、後回しにされがちなテーマです。でも、日銀が6月の会合で政策金利を1.00%へ引き上げ、金利の話題が毎週のように流れる今は、仕組みを知る絶好のタイミングです。

この記事では、債券の基本の仕組みと株式との違い、そして「金利が上がると債券価格が下がる」シーソーの関係を、たとえ話でやさしく解説します。

債券とは?どんな仕組みなの?

債券とは、国や地方自治体、企業などが投資家からお金を借りるときに発行する有価証券です。イメージは「利子付きの借用証書」。お金を貸した証拠として受け取る証書だと考えるとわかりやすいです。

債券には基本の3点セットがあります。額面(満期に戻ってくる金額)・利率(受け取る利子の割合)・満期(お金が戻る日)です。たとえば額面100万円・利率年1%・満期5年の債券なら、毎年1万円の利子を受け取り、5年後に100万円が戻る設計です(発行体が約束どおり支払える場合)。

夏のボーナス支給がピークを迎えるこの時期、「ボーナスの置き場所」という文脈で債券という言葉を見かけた方もいるかもしれません。焦って選ぶ前に、まず仕組みからゆっくり理解していきましょう。

株式と債券は何が違うの?

一番の違いは、お金を出す側の「立場」です。株式を買うことは会社のオーナーの一員になること、債券を買うことは会社や国に「お金を貸す」ことです。この立場の違いから、リターンとリスクの性格が変わります。

項目株式債券
投資家の立場オーナー(株主)の一員お金の貸し手(債権者)
主な収益値上がり益・配当利子・満期時の償還金
満期なしあり(償還日が決まっている)
値動き大きくなりやすい比較的小さめと言われる
発行体が倒産したら弁済の順位は後ろ株主より先に弁済されるが、全額戻る保証はない

満期があり、受け取る利子があらかじめ決まっているタイプが多いことから、債券は見通しを立てやすい資産と言われます。ただし、リスクがないわけではありません(後述します)。

金利が上がると債券価格が下がるのはなぜ?

ここが債券いちばんのつまずきポイントです。結論から言うと、市場の金利と、すでに発行された債券の価格は「シーソーの関係」にあります。金利が上がると既発債の価格は下がり、金利が下がると価格は上がるのが基本です。

たとえ話で考えます。あなたが利率年1%の債券を持っているときに世の中の金利が上がり、新しく発行される債券の利率が2%になったとします。すると、同じ値段なら誰でも新しい2%の債券を選ぶので、1%の古い債券は値下げしないと買い手がつきません。

その結果、古い債券の価格は「安く買えるぶん実質の利回りが新しい債券に近づく」水準まで下がります。これがシーソーの正体です。逆に金利が下がる局面では、高い利率が約束された古い債券の人気が上がり、価格は上昇します。

💡
「金利上昇で債券価格が下落」のニュースは、すでに発行された債券の市場価格の話だったんですね。

日本では日銀が6月の金融政策決定会合で政策金利を1.00%へ引き上げており、次回の会合は7月末に予定されています。金利のニュースが債券や株式にどう波及するか、という視点を持つと経済ニュースの解像度が上がります。

債券にはどんな種類があるの?

発行するのが誰かで、大きく分類できます。

このほか、投資信託やETFを通じて多くの債券にまとめて投資する方法もあります。同じ「債券」でも、仕組みによって値動きやコストの性格が変わる点は押さえておきたいところです。

債券にもリスクはあるの?

あります。「債券=安全」と思い込むことが、実はいちばん危ない誤解です。

正直な注意点:債券は「元本保証」ではありません

満期まで持てば額面で償還される設計ですが、それは発行体が約束を守れた場合の話です。発行体が破綻すれば利子や元本が支払われない可能性があり(信用リスク)、満期前に売却する場合は金利動向によって購入価格を下回ることがあります(金利リスク)。外債なら為替リスク、売りたいときに買い手が見つかりにくい流動性リスクもあります。銀行預金とは別物として理解しておきましょう。

債券の基礎・ここだけおさらい
  • 債券は「お金を貸した証書」。額面・利率・満期の3点セット
  • 株式はオーナー、債券は貸し手。倒産時の弁済順位は債券が先
  • 市場金利と既発債の価格はシーソーの関係
  • 信用・金利・為替などのリスクがあり、元本保証ではない

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の推奨や投資助言ではありません。投資は元本を保証するものではなく、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

よくある質問

債券とは何ですか?

債券とは、国や地方自治体、企業などが投資家からお金を借りる際に発行する有価証券です。額面(満期に戻る金額)、利率(利子の割合)、満期(償還日)があらかじめ決められており、購入者は利子を受け取りながら満期に額面の償還を受ける設計です。ただし発行体が破綻した場合は支払われない可能性があります。

金利が上がると債券の価格はどうなりますか?

一般に、市場金利が上がると、すでに発行されている債券の価格は下がります。新しく発行される債券の利率が高くなると、低い利率の既発債は価格を下げないと買い手がつかなくなるためで、この関係は「金利と債券価格のシーソー」と説明されます。

債券は元本保証ですか?

いいえ、元本保証ではありません。満期まで保有すれば額面で償還される設計ですが、発行体が破綻すると元本や利子が支払われないことがあります。また満期前に売却すると市場価格次第で購入額を下回る場合があり、外国債券では為替変動によって円換算の価値が減ることもあります。

株式と債券はどう使い分ければいいですか?

一般論として、株式は値上がり益が期待できる一方で値動きが大きく、債券は利子と償還が中心で値動きが比較的小さめとされます。値動きの性格が異なる資産を組み合わせて分散する考え方が広く知られていますが、どのような配分が合うかは目的やリスク許容度によって異なり、一概には言えません。投資判断は自己責任で行う必要があります。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。