G検定 不合格からの復習法、77%でも落ちる原因は
画像出典: ぱくたそ(© すしぱく)
G検定の合格率は2026年の公表値で76〜79%前後で推移しており、落ちた原因は「知識が足りない」より「広い範囲を短時間でさばけなかった」側にあることが多いです。次回は2026年11月6日(金)・7日(土)のオンライン試験で、個人申込は10月29日(木)23:59までとなっています。直近の受験日から2年以内の再受験はオンライン試験で半額(一般6,600円・学生2,750円)になるため、約5週間を弱点分野の特定と模擬演習に充てる計画が立てられます。
G検定の合格率は、2026年の公表結果を並べると76〜79%あたりで推移しています。数字だけ見れば「受かる人が多い試験」に見えるので、不合格の通知が届いたときのダメージはかなり大きいと思います。
ただ、この試験で点が足りなくなる理由は、たいてい「内容を理解していない」ことよりも手前にあります。出題範囲が広く、1問にかけられる時間が短いためです。まずどこで取りこぼしたのかを分けてから、次の学習量を決めるほうが早いのです。
以下は社会人・学生のどちらにも当てはまる進め方で書いていますが、使える時間と費用が違うところ(受験料の学割、平日の確保時間)は分けて示します。
合格率が高いのに落ちるのはなぜ?
まず、実際の数字を確認しておきます。
| 回 | 開催時期 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2026年1月 | 8,529名 | 6,718名 | 78.77% |
| 第2回 | 2026年3月 | 12,027名 | 9,265名 | 77.04% |
| 第5回 | 2026年9月 | 14,908名 | 11,475名 | 76.97% |
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)の公表データをもとに作成
上の表のとおり、合格率はどの回も76〜79%の範囲に収まっています。つまり4〜5人に1人は届いていない試験で、そこに入ったからといって知識が極端に足りないとは限りません。
理由は試験形式のほうにあります。オンライン試験の試験時間は100分程度で、出題数は145問前後(形式によって160問程度に増える場合もあります)。単純に割ると1問あたり40秒ほどです。ここで効いてくるのは、じっくり考える力よりも、見た瞬間に選べる状態になっているかどうかです。深く理解していても、用語を思い出すのに20秒かかる項目が並ぶと、後半の問題に手が回りません。
出題範囲は大きく「技術分野」と「法律・倫理分野」の2本柱です。技術分野には人工知能の定義と動向、機械学習の概要、ディープラーニングの概要・要素技術・応用例、AIの社会実装、AIに必要な数理・統計知識が含まれます。範囲の幅がそのまま「調べる余裕のなさ」に変わる試験だと考えると、自分の敗因の見当がつきやすくなります。
自分のつまずきはどう見分ける?
復習を始める前に、落ちた理由を3つに切り分けます。同じ「点が足りない」でも、打ち手がまったく違うからです。
- 知識の穴:用語自体を見たことがなかった。選択肢の意味が読めなかった
- 反応速度:知っていたが思い出すのに時間がかかり、後半が駆け足になった
- 範囲の偏り:技術分野は手応えがあったのに法律・倫理でほぼ勘だった(またはその逆)
判定は記憶が残っているうちにやるのが肝心です。試験当日か翌日に、「詰まった問題の分野名」だけを思い出せる範囲で紙に書き出します。正解を調べる必要はまだありません。分野名が3〜4個に固まれば、そこが復習の中心になります。
思い出せるのが「Attentionで固まった」程度でも、復習の手がかりとしては足ります。ディープラーニングの要素技術が手薄だという情報になるからです。この領域(Attention・Transformer・大規模言語モデル関連)は出題比重が大きく得点に直結しやすいとされる一方、法律・倫理分野は暗記中心で短期集中の対策がしやすいとされます。どちらに穴があるかで、5週間の使い方が変わります。
復習の順序は「本番→問題集→テキスト」
不合格からの立て直しで効率的とされる順序は次のとおりです。
- 本番で難しかった分野を整理詰まった分野名を書き出す(上の切り分け)
- 問題集で弱点分野を確認該当分野だけ解いて、思い込みでなく本当に弱いか確かめる
- テキストは該当箇所だけ最初から読み直さない。問題集で落ちた項目の周辺に絞る
- 模擬問題で通し演習時間を計り、本番と同じ密度で解く
- 7〜8割の正答率を安定させる1回ではなく複数回続けて出せる状態を目標にする
テキストを頭から読み直したくなりますが、そこから始めると範囲の広さに時間を全部吸われます。公式シラバスはJDLAのサイトで公開されているので、読み直す範囲を決める地図として先に見ておくと、絞り込みが早くなります。
1回目の勉強時間がほとんど取れていなかった人(テキストを通読しないまま受けた場合など)は、弱点を絞る前提そのものが成立しません。この場合は素直に範囲全体を1周する時間が必要で、5週間で詰め込むより次の回に回したほうが無理がありません。学習時間の目安として出回る数字は受験者の前提知識でかなり変わる個人差のある目安で、誰にでも当てはまるものではありません。
11月の試験までに何をどう配分する?
次回は2026年11月6日(金)16:00〜17:40、および11月7日(土)のオンライン試験です。個人申込期間は2026年9月11日(金)13:00から10月29日(木)23:59まで、団体申込は10月22日(木)23:59までです。なお2026年11月は会場試験の実施がなく、会場での受験は2027年度扱いになります。
9月末時点から数えると、試験日までおよそ5週間です。配分の一例を挙げます。
- 1〜2週目:切り分けた弱点分野の問題集を解き、落ちた項目だけテキストで確認
- 3〜4週目:模擬問題を時間を計って通す。7〜8割が続けて出るかを見る
- 5週目:法律・倫理分野の暗記と、模擬で落ちた項目の見直し
平日にまとまった時間が取りにくい社会人は、1〜2週目の問題演習を通勤時間や昼休みの20〜30分に分け、模擬試験の通し演習だけ週末に90分を1〜2回確保する形が現実的です。平日に時間を作りやすい学生は、3週目から模擬演習に入って回数を増やすほうが、処理速度の改善が早く出ます。
費用はどこまでかかる?
受験料は一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です。そして再受験なら、ここが変わります。
- 受験料:オンライン試験で直近の受験日から2年(730日)以内の再受験は半額。一般6,600円、学生2,750円(税込)。会場試験は割引対象外
- 割引クーポン:不合格の場合でも受験後にメールで送付される
- 教材費:1回目の問題集・テキストを流用するなら追加0円。模擬問題を足すかどうかで変わる
- 交通費:オンライン試験のため0円(2026年11月は会場試験なし)
つまり2回目の実費は、教材を買い足さなければ一般6,600円・学生2,750円で収まります。1回目より安く受け直せる仕組みがあることは、5週間の計画を立てる前に知っておいて損がありません。学生料金は学生であることが条件で、いずれの金額も2026年時点の公表値です。
模擬演習は「点数」より「残り時間」を見る
模擬問題を解くとき、正答率と一緒に記録してほしいのが終了時の残り時間です。100分で145問前後という密度では、正答率7割でも時間切れで未回答が残れば同じ結果になります。
1回目に時間が足りなかった人は、模擬演習の途中で「20秒考えて出てこない問題は印を付けて飛ばす」を徹底します。この判断を練習しておくと、当日の後半に手が回るようになります。逆に時間は余っていたのに点が足りなかった人は、飛ばす練習より知識の穴の埋め直しが先です。
やることを決める材料は、落ちた回の記憶そのものです。範囲の広い試験では、どこで詰まったかという実感が一番精度の高い弱点データになります。それが薄れないうちに分野名を書き出すところから始めれば、申込期限までに準備の見通しが立ちます。
よくある質問
G検定の合格率はどれくらいですか?
JDLAの公表結果によると、2026年第1回は78.77%、第2回は77.04%、第5回(2026年9月)は76.97%で、76〜79%前後で推移しています。受験者の4〜5人に1人は合格に届いていない計算になります。
G検定に不合格だった場合、再受験は安くなりますか?
オンライン試験では、直近の受験日から2年(730日)以内の再受験が半額になります。2026年時点で一般6,600円、学生2,750円(税込)です。不合格の場合でも受験後に割引クーポンがメールで送付されます。会場試験は割引の対象外です。
次回のG検定はいつ実施されますか?
2026年第6回は11月6日(金)16:00〜17:40、および11月7日(土)にオンラインで実施されます。個人申込期間は2026年9月11日(金)13:00から10月29日(木)23:59まで、団体申込は10月22日(木)23:59までです。2026年11月は会場試験の実施はありません。
不合格後の復習はテキストの読み直しから始めるべきですか?
効率的とされる順序は、本番で難しかった分野を整理し、問題集で弱点分野を確認し、テキストは該当箇所だけを復習して、模擬問題演習で7〜8割の正答率を安定させる流れです。テキストを最初から読み直すと、出題範囲の広さに時間を取られやすくなります。
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