資格の併行学習、11月の試験が重なる時の優先順位
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複数の資格を併行して学ぶときは、科目の好みや進み具合ではなく受験日の早い順に時間を配分します。11月はFP技能検定が11月1日、行政書士試験と英検二次A日程が11月8日、TOEICと日商簿記と英検二次B日程が11月15日に並ぶため、2週間ごとに優先する試験を入れ替える形でスケジュールを組めます。残り日数と1日に確保できる時間を掛けて総時間を出し、足りない分は出題範囲を削って合わせます。
複数の資格を同時に進めていると、机に向かってから「今日はどっちをやろう」で5分、10分と溶けていきます。やる気の問題ではなく、優先順位が決まっていないだけのことが多いです。
この並べ方には、迷わずに済む基準があります。受験日が早いものから仕上げる——これだけです。進み具合が遅い科目や、好きな科目を先にしたくなりますが、締切の順に並べるほうが取りこぼしが減ります。
以下の手順は、平日に1〜2時間、休日に3〜4時間ほど学習時間を確保できる社会人・学生の両方を想定しています。確保できる時間が違っても、配分の考え方はそのまま使えます。
11月はどの資格試験が、いつあるのか?
優先順位を決める前に、自分が受ける試験の日付を1か所に書き出します。頭の中だけで把握していると、実際より先だと思い込んでいる試験が出てきます。2026年11月の主要な試験日は次のように並びます。
| 資格試験 | 試験日 | 備考 |
|---|---|---|
| FP技能検定(2級・3級) | 2026年11月1日(日) | |
| 行政書士試験 | 2026年11月8日(日)午後1時〜4時 | 申込は既に終了(8/24締切) |
| 英検2026年度第2回 二次試験A日程 | 2026年11月8日(日) | 一次合格者対象 |
| TOEIC L&R 公開テスト | 2026年11月15日(日) | 申込締切10/5 |
| 日商簿記検定(第174回・1〜3級) | 2026年11月15日(日) | |
| 英検2026年度第2回 二次試験B日程 | 2026年11月15日(日) | 一次合格者対象 |
| ITパスポート試験(CBT) | 随時(11月は11/1,2,4,5,6,8,11,12など) | 試験日の指定なし、3日前まで申込可 |
各試験実施団体公式サイトの公表データをもとに作成(最新の日程は各実施団体の公式サイトで確認してください)
上の一覧を見ると、11月1日・8日・15日という3つの日曜日に試験が集まっていることがわかります。つまり11月は、おおよそ1週間ごとに「次の締切」が来る月です。1か月を通して均等に時間を割る発想では間に合わず、週ごとに主役を入れ替える組み方になります。
注意したいのが英検です。二次試験はA日程(11月8日)とB日程(11月15日)に分かれ、どちらになるかは一次試験の結果が出てからわかります。一次試験の合否はウェブで10月26日(月)に発表され、成績表の到着は11月4日(水)です。日程が確定するのを待っていると対策の時間が足りなくなるので、早いほうのA日程を前提に準備しておくのが安全です。
行政書士試験は2026年8月24日(月)17時でインターネット申込が終了しています。すでに申し込んでいる人の11月8日が動かない締切であり、これから申し込める試験ではありません。
優先順位は何を基準に決めればいい?
基準は苦手かどうかではなく、受験日までの残り日数です。苦手な科目を優先すると、得意なはずの科目が間に合わなくなり、両方を落とす形になりやすいからです。試験は科目ごとに別の日に採点されるので、早く来る締切から順に仕上げるほうが結果につながります。
この考え方は「締切駆動」と呼ばれる並べ方で、やることの順番を自分の気分ではなく外から決まる日付に預けてしまう方法です。決める回数が減るので、机に向かってから迷う時間もなくなります。
- 受験する試験と日付を全部書く紙でもアプリでも構いません。英検二次のように日程が未確定のものは、早い日付のほうで仮に置きます。
- 今日から各試験日までの日数を数える11月1日の試験なら、10月3日時点で残り29日です。数えると「まだ先」の感覚が崩れます。
- 1日に確保できる時間を平日・休日で分けて書く平日1.5時間・休日3.5時間なら、1週間で約14.5時間です。希望ではなく、先週実際にできた時間を書きます。
- 残り日数と確保できる時間を掛けて、総時間を出す平日21日・休日8日が残っているなら、21×1.5+8×3.5=59.5時間。これが11月1日の試験までに使える上限です。
- 上限に収まらない範囲を削る時間を増やすのではなく、出題範囲を削ります。過去の出題で頻度が低い分野を後回しにするのが先です。
- 試験が終わった翌日に、次の試験へ配分を全部移す11月1日が終わったら2日からは8日の試験が主役です。終わった試験の復習は結果発表まで置いておきます。
5番目の「削る」が、併行学習でいちばん効きます。試験が重なる月は、どの試験も満点を狙える時間がありません。合格に必要な点の取り方へ範囲を寄せる判断を、早いうちにしておきます。
- 直近の試験に、確保できる時間の7割以上を割り当てているか
- 2番目に近い試験も、毎日ゼロにはせず30分程度は触れているか
- 試験日の前日・当日の移動時間を学習時間から外しているか
- 試験が終わった翌日からの配分を、先に決めてあるか
2番目の試験を完全にゼロにしないのは、記憶の維持のためです。2週間まったく触れないと、戻ってきたときに思い出す作業から始めることになり、かえって時間を使います。1日30分でも開いておくと、主役に切り替えたときの立ち上がりが速くなります。
試験形式が違う科目は、どう切り替える?
11月に並ぶ試験は、求められる作業がそれぞれ違います。行政書士試験には記述式があり、TOEICはマークシートのリスニングとリーディング、簿記には計算用紙を使って数字を書き出す実技的な解答があります。英検二次は面接官に向かって話す試験です。
この違いは、直前期のやり方に直結します。試験日の2週間前からは、知識を入れる学習から、本番と同じ形式で解く演習へ切り替えます。手を動かす種類が本番と違うままだと、知識はあるのに時間内に書き終わらない・解き終わらないという形で落ちます。
記述式がある試験(行政書士など)
条文や論点を覚えていても、指定字数で文章にまとめる作業には別の慣れが必要です。直前2週間は、答案を実際に書く時間を確保します。書かずに答えを読むだけだと、本番で手が止まります。
マークシート中心の試験(TOEIC、ITパスポートなど)
解く順番と、1問に使う時間の上限を決めておく作業が効きます。TOEICのリーディングは時間が足りなくなりやすいので、本番と同じ時間で通して解く練習を入れておきます。
計算と記入がある試験(簿記、FPなど)
電卓の操作と下書きの書き方を、本番と同じ道具で練習します。普段スマホの電卓を使っていた人が本番の電卓で手が止まる、というのは起きます。
話す試験(英検二次)
声に出さない練習では間に合いません。短い時間でも、実際に音を出して答える形にします。日程がA日程(11月8日)かB日程(11月15日)かわからない段階では、早いA日程に合わせて準備しておきます。
確保できる時間が1日1時間未満なら、2つ以上を併行させるより1つに絞ったほうが結果が出やすいです。範囲を削っても上限に収まらないなら、どれかを次回の試験回に送る判断が現実的です。試験は多くが年に複数回あり、FP技能検定も日商簿記もTOEICも次の実施回があります。今回3つ受けて3つ落ちるより、今回1つ受かって次に2つ回すほうが近道になることは普通にあります。
費用はどのくらい見ておけばいい?
受験料は試験ごとに違い、重なる月はまとまった出費になります。公表されているものとして、行政書士試験の受験手数料は10,400円です。その他の試験の受験料は、各実施団体の公式サイトで申込時に確認してください。
見積もるときは、受験料・教材費・交通費を分けて書くと判断しやすくなります。受験料は変えられない固定費、教材費は削れる変動費、交通費は会場が決まってから確定する費用です。試験が重なる月は交通費と昼食代が複数回分かかるので、受験料だけで計算していると足が出ます。
学割や給付制度の条件は試験・年度によって変わります。2026年10月時点で自分が対象になるかは、各実施団体や制度の窓口の案内で確認するのが確実です。
試験日ごとに配分を入れ替える、具体的な形
手順をそのまま11月に当てはめると、次のような形になります。FP(11月1日)・英検二次A日程(11月8日)・簿記(11月15日)の3つを受ける人を例にします。
- 10月中旬までFPに時間の7割。簿記は1日30分で仕訳だけ維持。英検二次は一次の結果待ちなので、週1回だけ音読する程度。
- 10月26日(一次合否発表)以降英検二次の日程の見込みが立ちます。A日程なら残り2週間弱なので、FPと並行して話す練習を毎日15分入れます。
- 11月2日〜8日FPが終わったので、英検二次が主役。簿記は1日30分を継続。
- 11月9日〜15日簿記に全部移します。この1週間は過去問を本番と同じ時間で解く週にします。
重要なのは、終わった試験の見直しを後回しにすることです。FPの自己採点を1日かけてやると、次の試験の1週間が6日になります。合否は発表を待てばわかるので、終わった試験は手放します。
なお、ITパスポート試験のようにCBT方式(会場のパソコンで受ける方式)で通年実施される試験は、自分で日付を選べます。希望日の3日前まで申込できるので、他の試験と重なる週を避けて組めます。現行の案内で選択できる最終日は2026年12月27日(日)で、2026年12月28日以降は試験休止が予定されています。日付を選べる試験は、混み合う月の外に置くのが併行学習では有利です。
併行学習が苦しくなるのは、量が多いからというより、毎日その場で順番を決めているからです。試験日という動かない基準に順番を預けてしまえば、机に向かってからの判断は要らなくなります。
まずは受ける試験の日付を書き出して、残り日数を数えるところから始めてみてください。それだけで、どれが本当に急ぐものかは見えてきます。
よくある質問
複数の資格を併行して勉強するとき、どれから手をつけるべきですか?
受験日が早い試験から優先して仕上げます。苦手な科目や進みが遅い科目を先にすると、直近の試験が間に合わなくなり両方を落とす形になりやすいためです。試験が終わった翌日から、次に近い試験へ配分を移します。
2026年11月の資格試験はいつありますか?
FP技能検定(2級・3級)が11月1日(日)、行政書士試験と英検2026年度第2回二次試験A日程が11月8日(日)、TOEIC L&R公開テスト・日商簿記検定第174回・英検二次試験B日程が11月15日(日)に実施されます。ITパスポート試験はCBT方式で随時実施され、希望日の3日前まで申込できます。
英検の二次試験は、A日程とB日程のどちらになるか事前にわかりますか?
日程は一次試験の結果が出てから確定します。2026年度第2回は一次試験の合否がウェブで10月26日(月)に発表され、成績表の到着は11月4日(水)です。対策の時間を確保するため、早いA日程(11月8日)を前提に準備しておく方法があります。
試験直前はどのように勉強を切り替えればいいですか?
試験日の2週間前からは、知識を入れる学習から本番と同じ形式の問題演習へ切り替えます。記述式がある行政書士は答案を実際に書く、マークシートのTOEICは本番と同じ時間で通して解く、簿記やFPは本番で使う電卓で計算する、英検二次は声に出して答える、といった形で本番と同じ作業に慣らします。
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