英語やり直し、どこから始める?「中学英語→音読→目的別」の3ステップ
社会人の英語やり直しは、中学英語の文法を薄い1冊で総ざらいすることから始めるのが結論です。日常のやり取りの多くは中学レベルの文法と語彙で組み立てられるため、まず土台を固め、音読と口頭の英作文で「知識」を「使える」に変え、そのあとで会話・TOEIC・読解など目的別に分岐するのが挫折しにくい現実的ルートです。
正直なところ、その「今さら中学英語なんて」という気持ちこそが、大人のやり直し英語のいちばんの敵です。
きのうは東京都心などで今年初の真夏日が観測され、5月なのに夏が前倒しでやってきたようなニュースが続いています。「今年こそ英語を」と思ったまま気づけば5月も後半…と焦っている人もいるかもしれませんが、大丈夫。大人のやり直しは、中学英語から始めるのが遠回りに見えて実は最短ルートです。その理由と具体的な進め方を説明します。
なぜ中学英語からやり直すのが最短なの?
理由はシンプルで、日常のやり取りの多くは中学レベルの文法と語彙で組み立てられる、と英語教育の現場では昔からよく言われているからです。関係代名詞も比較も受け身も、実はほとんど中学範囲に入っています。
一方、やり直しに挫折する人の典型パターンは、いきなり自分のレベルより高い教材を選ぶこと。TOEIC対策本や海外ドラマから入って、3日で心が折れる。これは意志の問題ではなく、教材選びの問題です。
「ちょっと簡単すぎるかも」と感じるレベルから始めるのが、大人のやり直しでは正解です。中学3年分といっても、大人が総ざらいすれば2〜4週間で1周できる分量しかありません。
やり直し英語の全体ルートは?(3ステップ)
先に全体像を見せます。ルートはこの3ステップだけです。
- 中学文法を1冊で総ざらい(2〜4週間)薄い「大人のやり直し用」文法書を、完璧を目指さずに2周します。
- 音読で「使える化」(2〜3カ月)知っている文法を、口から出せる状態に変えます。例文の音読と簡単な口頭英作文が中心です。
- 目的別に分岐(それ以降)会話・TOEIC・読解など、自分が英語を使いたい場面に合わせて教材を切り替えます。
順番が大事です。土台(文法)の前に会話から入ると、「単語を並べるだけで文が組み立てられない」状態が長く続きます。これも挫折の定番コースです。文法→音読→目的別、この順番を守るだけで、やり直しはぐっと続けやすくなります。
ステップ1:中学文法の総ざらいは何をすればいい?
書店で「大人のやり直し英語」向けとうたわれた、薄めの文法書を1冊選びます。選ぶ基準は次の3つです。
- 厚さにひるまない「薄さ」(まず1周できることが最優先)
- 解説が講義調・話し言葉で書かれている
- 例文に音声が付いている(ステップ2でそのまま使えます)
やり方は、1周目はざっと読んで思い出す、2周目は例文を声に出す。それだけです。ノートに美しくまとめ直すのは、時間のわりに定着しない「やり直し学習あるある」なので封印しましょう。
単語帳をこの段階で買い足す必要もありません。中学レベルの語彙は、教材の例文に出てくるもので十分カバーできます。
ステップ2:「読めるのに出てこない」はどう埋める?
文法を思い出すと、次の壁が来ます。「読めばわかるのに、自分からは出てこない」。ここを埋めるのが音読です。
文法書の例文や中学レベルの英文を、意味を思い浮かべながら10回ずつ音読する。慣れてきたら、日本語訳を見て英語を口頭で言ってみる。地味ですが、「知っている」と「使える」の間にある川を渡る橋は、音読と口頭の英作文です。
時間は1日20〜30分で十分です。通勤中に音声を聞いて小声でリピートするだけでも効果があります。週末にまとめて2時間より、毎日短く。これが語学の鉄則です。
ステップ3:その後は目的別にどう分岐する?
土台ができたら、あとは「使う場面」に向かってまっすぐ進むだけです。
| 仕事で最低限話したい | 場面別フレーズ集+オンライン英会話などの実践練習へ。中学文法+定型表現でかなり戦えます |
|---|---|
| TOEICスコアが必要 | 公式問題集で出題形式に慣れる対策へ。文法の土台があるぶん、スコアは伸びやすい状態です |
| 英文を読めるようになりたい | やさしい英文をたくさん読む多読へ。語彙を抑えたレベル別の読み物から始めます |
逆に言うと、分岐先を1つに絞れない「なんとなく全部」が、教材のつまみ食いと挫折を生みます。まず1つ選んで3カ月。それで十分です。
挫折しやすいNGパターンと正直な注意点は?
最後に、やり直し英語の定番の落とし穴をまとめておきます。
- 分厚い単語帳の暗記から始める(単語だけでは文が作れず消耗します)
- 字幕なしで海外ドラマ(現在のレベルとの差が大きすぎます)
- 学習アプリを次々に乗り換える(進捗がリセットされ、達成感が積み上がりません)
このルートで手に入るのは「中学英語を自在に使える土台」であり、3カ月で流ちょうな英会話ができるようになるわけではありません。仕事で本格的に使えるレベルには年単位の継続が必要です。また、昇進要件などで至急TOEICスコアが必要な場合は、中学英語の総ざらいと並行して試験対策から入るほうが現実的です。目的と期限しだいで、ルートは柔軟に調整してください。
それでも、中学英語の土台があるかないかで、その後の伸び方は大きく変わります。今日、書店で薄い文法書を1冊選ぶ。やり直しはそこから始まります。
よくある質問
中学英語だけで英会話はできますか?
あいさつや買い物、簡単な自己紹介など日常の基本的なやり取りの多くは、中学レベルの文法と語彙で組み立てられるとされています。ただし語彙や表現の幅は不足するため、中学英語を土台として固めたあとに、場面別フレーズや実践練習を足していく前提で考えるのが現実的です。
英語のやり直しは1日どれくらい勉強すればいいですか?
1日20〜30分を毎日続けるのが目安です。語学は週末にまとめて2時間やるより、短時間でも毎日触れるほうが定着しやすいと言われます。通勤中の音声学習を足せば、生活を変えずに合計時間を増やせます。
アプリだけで英語はやり直せますか?
単語の暗記や聞き取りの練習にはアプリも有効ですが、文法の体系的な理解と「口から出す」練習はアプリだけでは不足しがちです。薄い文法書1冊と音読を軸にして、アプリは通勤時間などの補助として組み合わせる方法をおすすめします。
英語のやり直しに年齢制限はありますか?何歳からでも間に合いますか?
年齢で不可能になることはありません。大人は文法の理解力や学習計画の立て方で、学生より有利な面もあります。ネイティブ並みの発音などは習得に時間がかかりますが、仕事で使う読み書きや定型のやり取りは、何歳から始めても十分に伸ばせます。
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