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カスタムGPT廃止、学習用の指示文を守る引っ越し手順

2026年9月27日|いろは堂まなび編集部
自宅の部屋で女性が1人、ソファ横のノートパソコンを操作している様子。

画像出典: ぱくたそ

この記事の要点
OpenAIは2026年9月、カスタムGPT(GPTs)を廃止し新機能「プラグイン」へ移行する方針をヘルプセンターで公表しました。Enterpriseワークスペース向けには2026年12月11日の提供終了が示され、個人向けプランも同じ時期に沿う可能性があるとされています。指示文と参照ファイルは自動で引き継がれますが、カスタムアクション・会話スターター・会話履歴・モデル指定は引き継がれないため、手元への保存が必要です。
😟
英単語の言い換え練習用に、自分専用のGPTを1年かけて育ててきたんです。あれが消えるって本当ですか?

自分の弱点に合わせて指示文を書き直し、間違えた問題のPDFを読ませて、ようやく「話が早い相棒」になったところ——という人は少なくないはずです。学習ツールは、育てた時間そのものが資産になります。

OpenAIは2026年9月、ヘルプセンターでカスタムGPT(GPTs)を終了し、新しい「プラグイン」へ移行させる方針を公開しました。ただし消えるのは入れ物であって、あなたが書いた指示文と教材ファイルは、手順を踏めば持ち出せます。公表された日程は変更される可能性があるとされているので、日付を待つより、持ち出せるものを先に手元へ置いておくのが安全です。

カスタムGPTの廃止スケジュールはどうなっている?

OpenAIがヘルプセンターの「Custom GPT retirement and migration FAQ」で示した節目は4つです。これはEnterpriseワークスペース(会社などの組織契約)向けに公表されたもので、日付は「変更される可能性がある(subject to change)」と明記されています。

2026年9月11日管理者への通知
2026年9月17日移行機能・利用者向けバナー表示の提供目標日
2026年9月25日新規カスタムGPTの作成終了予定日
2026年12月11日カスタムGPTの提供終了(停止)予定日

OpenAI ヘルプセンターの公表データをもとに作成

上の表の最後の日付が、実質的な締め切りです。承認された延期(deferral)が認められたEnterpriseワークスペースに限り、2027年2月11日まで延長されるとされています。9月17日の移行機能についても「目標日であり、すべてのワークスペースで確実に使えることを保証するものではない」とされており、確定日程ではなく計画として読むのが正確です。

個人で使っている場合はどうなる?

Free・Go・Plus・Proといった個人向けプランについて、公式FAQは廃止がChatGPTの全プランに影響すると案内しています。ただし「他のプランも同じ移行タイムラインに従う可能性がある」という表現にとどまり、個人向けの確定日程は2026年9月26日時点で未発表です。

一方で、個人向けアカウントでは2026年8月中旬時点で新規カスタムGPTの作成・公開がすでにできなくなっています。既存のものは現在のアクセス権の範囲内で廃止日まで使えます。つまり「今あるものを使い続けることはできるが、新しく作って育てる道はもう閉じている」状態です。

移行先の「プラグイン」とは何が違う?

プラグインは、再利用できる指示文(instructions)・参照ファイル・連携アプリをひとまとめにして使う仕組みとして案内されています。学習用途に引きつけて言えば、これまで「自分専用GPT」という1つの箱に入れていた〈お願いの仕方〉〈教材ファイル〉〈外部サービスとのつなぎ〉が、プラグインという新しい箱に移し替えられる、というイメージです。

移行そのものは自動で進む部分があります。問題は、自動で運ばれる荷物と、自分で運ばないと消える荷物が分かれていることです。

自動で引き継がれるもの
  • 指示文(instructions)——プラグイン内の「スキル」としてそのまま移る
  • 連携アプリ(connected apps)——プラグインの「アプリ」として追加される
  • 参照ファイル——アップロードしていたナレッジファイル
自動では引き継がれないもの
  • カスタムアクション(外部API連携などのActions)——移行ワークフローの対象外
  • 会話スターター(最初に押す定型の質問ボタン)
  • 過去の会話履歴——コピーされない場合がある
  • GPTごとに選んでいたモデルの指定

学習で痛いのは、下の箱の3つ目です。「今週間違えた15問」「発音を直された箇所」といった記録を会話の中に積み上げてきた人ほど、失うものが大きくなります。

😲
移行したら、元のGPTはもう触れなくなるんですか?

移行後も元のカスタムGPTは廃止日まで使えますが、読み取り専用(read-only)になり編集はできなくなります。指示文を直したい箇所があるなら、移行ボタンを押す前に済ませておく必要があります。

今のうちにやる引っ越しの手順は?

解説記事が共通して勧めているのは、移行機能に任せる前に自分で棚卸しをしておくことです。学習用に置き換えると、次の6つになります。

  1. 使っているGPTを一覧にする英語のライティング添削用、簿記の仕訳出題用、Pythonのエラー解説用——用途別に名前を書き出します。ここを飛ばすと、普段使いの1つだけ守って残りを忘れます。
  2. 指示文を全文コピーして保存する各GPTの設定画面を開き、書いた指示文をテキストファイルに丸ごと貼り付けます。一番時間をかけて育てた部分であり、一番簡単に持ち出せる部分でもあります。
  3. 設定の中身を記録する用途・指示文の要点・使っている参照ファイル名・連携アプリの有無・カスタムアクションの有無をメモします。カスタムアクションがあるものは自動移行されないため、印を付けておきます。
  4. 教材ファイルの元データを手元に置く読ませていた教材PDF・単語帳・過去問の元ファイルを、自分のパソコンやクラウドに保管します。引き継ぎ確認のときに再アップロードできる状態にしておくためです。
  5. 残したい学習ログをコピーする間違い直しのやり取りや、添削してもらった英文など、後で見返したい会話は廃止前に個別にコピーします。会話履歴は引き継がれない可能性があるため、ここは自分で動くしかありません。
  6. 移行後に1つずつ動作を試す指示文・参照ファイル・連携アプリについて、「存在しているか」と「期待通り動くか」の両方を確かめます。表示されていても動作が変わっている場合があるとされています。

1から5までは、GPTが3つ程度なら1時間かからない作業です。学習の予定を削ってまで慌てる必要はありませんが、次の休みの学習時間の最初の30分を充てる、くらいの位置づけが現実的でしょう。

指示文はどう保存しておくと後で使いやすい?

単に貼り付けるだけでなく、1ファイルにつき「用途/指示文全文/読ませていたファイル名」の3点を並べておくと、移行先で再現しやすくなります。指示文はプラグインに自動で移るとされていますが、手元に原本があれば、仮に移行がうまくいかなくても貼り直しで復元できます。

この控えは、ChatGPT以外のAIサービスを使う場合にもそのまま流用できます。自分の学習の癖を言語化した文章は、どこに引っ越しても効きます。

急いで移行しないほうがいい場合もあります

外部サービスと連携するカスタムアクションを組み込んでいる場合、移行してもその機能は動きません。元のGPTは移行すると読み取り専用になるため、代替の目処が立たないうちに移行すると、廃止日までの残り期間を編集できないまま過ごすことになります。公表日程は変更される可能性があるとされているので、まず手順1〜5の保存だけ済ませ、移行の実行は代替手段を確かめてから、という順番でも間に合います。

学習の相棒が消えるまでに何を切り替える?

ツールが変わるときに一番もったいないのは、道具を探し直すうちに勉強そのものが止まることです。移行期間は、勉強の中身を止めない仕組みを外に置き直す機会でもあります。

🤔
そもそも、AIに頼りすぎていた部分もあった気がします

カスタムGPTに蓄積していた情報は、多くの場合「自分の弱点リスト」と「教材」の2種類です。前者を紙のノートやメモアプリに一度書き出しておくと、どのAIサービスを使うかに関係なく残ります。単語の取り違え、時制のミス、仕訳で迷う勘定科目——AIの会話履歴だけに置いていたものを、自分の側へ移しておくということです。

学生の場合、定期試験や授業の課題と移行作業が重なると後回しになりがちです。可処分時間の使い方は社会人と学生で事情が違いますが、指示文のコピーだけは10分で終わるので、まとまった時間が取れない人ほど「保存だけ先に」を勧めます。逆に時間に余裕があるなら、この機会に指示文を書き直し、今の実力に合った出題レベルへ調整してから移すと、乗り換えが学習の見直しになります。

移行後の確認は何をどう試す?

プラグインへ移した後は、普段の使い方をそのまま1回なぞるのが確実です。英語学習なら「いつもの形式で例文を3つ作らせる」、資格学習なら「読ませた教材から1問出題させる」。出力の形が以前と違っていれば、指示文は移っていてもモデルの指定が引き継がれていない可能性があります。モデル指定は自動移行の対象外とされているため、ここは手動で選び直す前提で確認してください。

よくある質問

カスタムGPTはいつ使えなくなりますか?

OpenAIがヘルプセンターで公表したEnterpriseワークスペース向けの提供終了予定日は2026年12月11日です。承認された延期が認められたワークスペースのみ2027年2月11日まで延長されます。個人向けプラン(Free/Go/Plus/Pro)の確定日程は2026年9月26日時点で未発表で、公式FAQは全プランに影響するとしたうえで「同じ移行タイムラインに従う可能性がある」と案内しています。これらの日付は変更される可能性があると明記されています。

カスタムGPTを移行すると、書いた指示文はそのまま使えますか?

指示文(instructions)はプラグイン内の「スキル」としてそのまま引き継がれるとされています。ただし移行後は元のカスタムGPTが読み取り専用になり編集できなくなるため、直したい箇所は移行前に修正しておく必要があります。移行後も、指示文が実際に期待通り動作するかを個別に確認することが推奨されています。

AIとの会話に残した学習の記録は移行されますか?

過去の会話履歴と会話スターターは、移行でコピーされない場合があるとされています。間違い直しのやり取りや添削結果など残したい学習ログがある場合は、廃止日を待たずに自分でコピーして手元に保存してください。アップロードしていた教材ファイルは引き継がれるとされていますが、元ファイルも別途保管しておくと再設定時に困りません。

新しくカスタムGPTを作ることはもうできませんか?

個人向けアカウント(Free/Go/Plus/Pro)では2026年8月中旬時点で新規カスタムGPTの作成・公開ができなくなっています。Enterpriseワークスペースでは2026年9月25日が新規作成の終了予定日として公表されています。既存のカスタムGPTは、現在のアクセス権とワークスペース権限の範囲内で廃止日まで引き続き利用できます。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。