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簿記2級11月試験、残り12週間を3ブロックで攻略

2026年8月26日|いろは堂まなび編集部
机で電卓とプリント教材、ペンを手にする人物の手元を写した写真

画像出典: RDNE Stock project / Pexels

この記事の要点
日商簿記2級の第174回統一試験は2026年11月15日(日)に実施され、受験料は5,500円(税込)です。合格は100点満点中70点以上の絶対評価で、商業簿記60点・工業簿記/原価計算40点の配点です。残り期間を「インプット」「演習」「過去問と総仕上げ」の3ブロックに割り、先に過去問期間を確保してから逆算すると、間に合うかどうかを早い段階で判断できます。
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秋に簿記2級を受けたいけど、今から始めて間に合うのか分からなくて手が止まってます…

簿記2級のスケジュールが立てにくいのは、必要な勉強時間の目安が資格系メディアによってバラバラで、しかも自分がその目安のどこに当てはまるのか判断しづらいからです。3級を終えた直後の人と、簿記そのものが初めての人では、同じ「11月まで」でも中身がまったく違います。

そこで先に決めてしまいたいのが、合計時間ではなく「いつまでに何を終えているか」という期限側の設計です。試験日は動かせません。動かせない日付から逆に線を引いていくと、今週やることが自動的に決まります。

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逆算って、結局は残り日数を勉強時間で割るだけじゃないんですか?

割り算だけで作った計画は、ほぼ必ず崩れます。理由は単純で、簿記2級は「テキストを最後まで読み終える」ことと「点が取れる」ことの間に大きな距離があるからです。ここを埋める演習期間を先に確保するのが、逆算の本体になります。

2026年11月の簿記2級試験は、いつ何がある?

計画の土台になるのは、自分では動かせない条件のほうです。日程・費用・合格ラインを先に押さえてしまえば、あとは残り期間の使い方を決めるだけになります。

試験回第174回 統一試験
試験日2026年11月15日(日)
受験料5,500円(税込)
試験時間90分
合格基準100点満点中70点以上(絶対評価)
配点商業簿記60点/工業簿記・原価計算40点

商工会議所検定試験サイトほかの公表情報をもとに作成

ここでいう統一試験とは、会場で紙の問題を解く従来方式のことです。90分という試験時間は、あとで出てくる過去問演習の単位にもなります。

注意したいのが申込です。統一試験の申込期間は全国一律ではなく、試験日の約3か月前を目途に、受験希望地の商工会議所が個別に設定しています。つまり「勉強が仕上がってから申し込む」という順番だと、申込を逃す可能性があります。受験地の商工会議所のページを先に確認して、申込開始日をカレンダーに入れてから勉強計画を作ってください。

統一試験にこだわらない選択肢もあります

2級にはネット試験(CBT)もあり、こちらは実施日の自由度が高く、合格率もおおむね40%前後で安定しているという集計があります(2025年度は32.9%との報告)。統一試験の合格率は直近10回で11.9%〜28.8%と回ごとの振れ幅が大きく、これは絶対評価で回ごとの難易度差がそのまま出るためです。11月15日に固執せず、仕上がり具合を見てネット試験に切り替える前提で走るのも十分に現実的な戦い方です。

残り期間はどう区切ればいい?

逆算は、後ろから順に3ブロックを置いていきます。順番が重要で、最後のブロックから先に場所を取るのがコツです。

  1. ブロック3:過去問・総仕上げ(試験直前の3〜4週間)本試験と同じ90分で通しで解き、時間配分と見直しの手順を体に入れる期間。ここを削ると、知識はあるのに時間内に解き終わらないという典型的な落ち方をします。最初に確保します。
  2. ブロック2:論点別演習(その手前の3〜4週間)第2問の個別論点、第3問の決算整理、第4問・第5問の工業簿記を、分野ごとにまとめて解く期間。テキストの例題ではなく問題集のレベルで解きます。
  3. ブロック1:インプット(残り全部)テキストを読み、例題を解いて仕組みを理解する期間。残った週数がここに入ります。

この順で置くと、ブロック1に使える週数が自動的に出ます。たとえば残りが12週間なら、過去問4週・演習4週・インプット4週。「テキストを4週で一周できるか」が、そのまま今回受けるかどうかの判断材料になります。一周できそうにないなら、範囲を絞るか、ネット試験で日程を後ろへずらすかの二択です。

😲
インプットが4週しかないんですか?テキスト2冊分あるのに…

厳しく見えますが、これは意図的です。簿記2級で点が動くのは演習量であって、テキストを丁寧に読んだ時間ではありません。1周目は「完全に理解する」ことを目指さず、分からない箇所に印を付けて先へ進む。理解はブロック2の演習で追いつきます。仕訳の意味が腑に落ちるのは、たいてい問題を解いて間違えた後です。

週あたりの学習時間はどう決める?

簿記2級の学習時間は「独学で250〜350時間程度」という数値が資格系メディアで挙げられていますが、出典によってばらつきがあり、公的な統一基準ではありません。3級の知識がどれだけ残っているか、工業簿記に触れた経験があるかで大きく変わる、あくまで相場観として扱ってください。この時間をこなせば受かる、という性質のものではありません。

そのうえで実務的な決め方は、合計時間から逆算するのではなく、自分の生活で確実に確保できる時間を先に測ることです。

確保できる時間の測り方(1週間だけ試す)
  • 平日、実際に机に向かえた分数を1週間記録する(予定ではなく実績)
  • 土日それぞれ、他の予定に潰されなかった時間を記録する
  • その合計を0.8倍する — 体調不良や残業の分を先に引いておく

働きながらの人と、学生や時間に余裕のある人では、ここで出る数字がまったく違います。フルタイム勤務なら平日1〜1.5時間・土日3時間程度で週10時間前後、まとまった時間が取れる人なら週20時間以上も現実的です。同じ12週間でも、確保できる総量は倍以上変わります。だからこそ、他人の「◯か月で合格」という体験談ではなく、自分の実測値から組む必要があります。

なお受験料5,500円は、学生にとってはそれなりの出費です。一度で決めたいなら、実測値が明らかに足りないと分かった時点で、無理に11月へ突っ込まずネット試験へ回して準備期間を伸ばすほうが、結果的に費用は少なく済みます。

商業簿記と工業簿記、どちらから手を付ける?

配点は商業簿記60点、工業簿記・原価計算40点です。ここで多くの人が商業簿記から始めて、工業簿記に入る前に時間切れになります。

おすすめは工業簿記を早い段階で一周させる順番です。理由は3つあります。

  1. 範囲が狭く安定している工業簿記は商業簿記に比べて出題される論点の幅が限られ、パターンを掴むと点が安定しやすい分野です。
  2. 40点が固まると合格ラインが見える70点が合格ラインなので、工業簿記で30点前後を安定して取れれば、商業簿記は60点中40点で届きます。目標が具体的になります。
  3. 3級の知識に依存しない工業簿記は3級の範囲外なので、3級の記憶が薄くても独立して進められます。商業簿記の復習と並行できます。

問題構成の目安は、第1問が仕訳、第2問が特定分野の個別問題、第3問が決算整理(財務諸表作成など)、第4問が工業簿記の仕訳・製造原価報告書、第5問が原価計算の全体問題です。第4問・第5問がまるごと工業簿記なので、ここを早く固めるほど残り期間の見通しが立ちます。

計画が崩れたときは何を捨てる?

12週間の計画が最後まで予定どおり進むことは、まずありません。崩れる前提で、削る順番を先に決めておきます。

遅れたときに削る優先順位(上から削る)
  • テキストの2周目 — 読み直しは費用対効果が低い。間違えた問題の解き直しに置き換える
  • 出題頻度の低い個別論点 — 第2問で出る特殊な分野は、他が固まってから戻る
  • 新しい問題集の追加 — 手持ちを解き切る前に増やさない
削ってはいけないもの

過去問を90分通しで解く回数は削らないでください。簿記2級で落ちる原因の多くは知識不足ではなく時間配分です。第3問に沈んで工業簿記に手が回らなかった、という失敗は通しの演習でしか潰せません。他を全部削ってでも、通し演習は最低3回は残します。

もうひとつ、進捗の測り方も決めておきます。「テキストの何ページまで進んだか」ではなく、「解いた問題のうち、自力で正答できた割合」で測ること。ページ数は進んでいるのに点が伸びない状態に、早く気付けます。

今週やることは何?

逆算計画は、作った日に最初の一歩まで進めておかないと動き出しません。今週のうちに次の3つを終わらせます。

  1. 受験地の商工会議所で申込開始日を確認する統一試験の申込期間は地域ごとに異なります。開始日をカレンダーに登録します。
  2. 1週間、実際の学習時間を記録する予定ではなく実績。ここで出た数字が計画のすべての土台になります。
  3. 試験日から逆に、過去問期間の開始日をカレンダーに書く11月15日から4週間戻した日付に「過去問開始」と入れる。この一本の線があるだけで、それまでに何を終わらせるかが決まります。

間に合うかどうかは、始める前には分かりません。ただ、1週間の実測値と、動かせない試験日が揃えば、判断はかなり正確になります。走り出してから2週間後に「このペースだと厳しい」と分かったなら、それはネット試験へ切り替える十分な材料です。受けないという選択ではなく、受ける日を選び直すだけです。

よくある質問

2026年11月の日商簿記2級はいつ実施されますか?

2026年11月15日(日)に第174回の統一試験が実施されます。受験料は5,500円(税込)、試験時間は90分です。申込期間は全国一律ではなく、試験日の約3か月前を目途に受験希望地の商工会議所が個別に設定するため、受験地の商工会議所サイトで確認が必要です。

簿記2級の合格に必要な勉強時間はどれくらいですか?

資格系メディアでは独学で250〜350時間程度という目安が挙げられていますが、出典によってばらつきがあり公的な統一基準ではありません。3級の知識の定着度や工業簿記の経験によって大きく変わるため、到達を保証する数値ではなく相場観として扱い、自分が実際に確保できる週あたりの時間から計画を組むのが現実的です。

簿記2級の合格ラインと配点はどうなっていますか?

100点満点中70点以上で合格する絶対評価です。配点は商業簿記が60点、工業簿記・原価計算が40点。問題構成の目安は第1問が仕訳、第2問が個別論点、第3問が決算整理、第4問が工業簿記の仕訳・製造原価報告書、第5問が原価計算の全体問題です。

統一試験とネット試験ではどちらが合格しやすいですか?

集計上はネット試験のほうが合格率が高く、おおむね40%前後で安定している(2025年度は32.9%との報告)一方、統一試験は直近10回で11.9%〜28.8%と振れ幅が大きくなっています。これはネット試験の出題がランダム生成され難易度が均一化されるためで、統一試験は絶対評価のまま回ごとの難易度差が結果に出ます。実施日の自由度もネット試験のほうが高いため、日程に余裕を持たせたい場合の選択肢になります。

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