七五三の準備費用、総額が10倍変わる分かれ目
画像出典: 写真: Bergmann at Japanese Wikipedia(CC BY 3.0 / Wikimedia Commons)
七五三の費用は衣装をレンタルするか購入するか、撮影をスタジオにするか出張にするかで総額2万円〜30万円と10倍以上の差が出ます。衣装レンタルの相場は1〜3万円前後、神社への初穂料は5,000〜1万円前後が目安です。10〜11月は写真と着付けの予約が埋まりやすいため、夏〜初秋の前撮りや平日の利用が費用と予約枠の両方で有利になります。
七五三の費用がつかみにくいのは、「決まった値段」が存在しないからです。同じ3歳のお参りでも、衣装を買う家庭とレンタルで済ます家庭、スタジオで撮る家庭と公園へ出張撮影を頼む家庭で、支払う総額がまるで違います。
正直なところ、ここは知らずに申し込むと差が開くところです。相場と、どの選択が金額を動かすのかを先に押さえておけば、我が家にちょうどいい形を落ち着いて選べます。
七五三の準備費用はいくら?内訳の相場
七五三にかかるお金は、大きく「撮影」「衣装レンタル」「神社への初穂料」の三つに分かれます。この三項目の相場はこちらです。
| 項目 | 相場 |
|---|---|
| 撮影 | 1万〜10万円以上(スタジオ撮影・出張撮影・ロケーション撮影など形態による) |
| 衣装レンタル | 1〜3万円前後 |
| 初穂料(参拝料) | 5,000〜1万円前後 |
マネーフォワードの公表データをもとに作成
上の表のとおり、幅が一番大きいのは撮影です。トータルでは数万円〜十数万円が一般的とされますが、着物をレンタルするか購入するか、出張撮影かスタジオ撮影かといった選択の組み合わせで、総額は2万円〜30万円と10倍以上の開きが出ることもあります。
初穂料はのし袋に入れて神社へ納めるお金で、金額が決まっている社もあります。参拝先が決まったら、社務所の案内を見ておくと当日に迷いません。
写真館の予約はいつまでに取ればいい?
秋は、七五三の写真と着付けがもっとも取り合いになる時期です。毎年夏の終わり頃から駆け込みの申し込みが増え、10〜11月は予約が埋まりやすく、希望日が取れずに翌年へ持ち越す家庭もあります。
ここで広がっているのが前撮りです。前撮りとは、お参り当日とは別に、夏から初秋のうちに撮影だけ先に済ませておくことをいいます。撮影期間が長く取れるぶん、スタジオ側もこの時期にキャンペーンを出すことが多くなっています。
- 10〜11月のハイシーズンより撮影料が安い
- 親が休みを取れる土日も予約が通りやすい
- 衣装選び・写真選びの時間に余裕ができる
- 衣装の在庫が豊富で、好きな柄から選べる
- 前撮りとお参り当日で違う衣装を着られる
すでに秋に入っていて前撮りの時期を過ぎていても、打つ手はあります。次の章の「日取り」と「プランの組み方」が効いてきます。
費用を抑える選び方は?今日できる4つ
- 日取りを平日に寄せる平日のお参り・撮影は料金が安くなりやすく、予約枠も空いています。スタジオアリスの例では、七五三用の1日レンタルが平日0円・土曜3,300円・日曜5,500円と、曜日で金額が変わる設定になっています(買い上げ2万円以上などの条件あり)。
- 撮影とレンタルがセットのプランを探す「撮影+お参り当日の衣装レンタル1日」がまとまったプランがあります。買い上げ条件を満たすとレンタル料が割引・無料になるケースもあるため、撮影料と衣装代を別々に足し算する前に確認します。
- 早期予約の特典を見る早期予約キャンペーンや、新作衣装の早期予約特典を用意しているスタジオがあります。来年に3歳・7歳を迎えるお子さんがいる場合は、このタイミングで翌年分の条件を見ておくと動きやすくなります。
- 翌年以降なら前撮りを前提に組むハイシーズンの割高な撮影料を避けられるのが前撮りの最大の効果です。夏〜初秋に撮影、11月はお参りだけ、と分ければ当日の負担も軽くなります。
ここで挙げたスタジオアリスの金額は2026年のキャンペーン情報で、期間限定のものです。この種の条件は価格も期間も変わるのが前提なので、申し込む前に公式サイトで今の条件を見てください。「平日0円」のような特典は、買い上げ金額などの条件とセットになっている点も見落としやすいところです。
お参りの日は11月15日でなくていい?
七五三は、子どもが3歳・5歳・7歳になる年の11月15日に神社へ参拝する慣わしです。現在は新暦の11月15日時点での満年齢で行う家庭が多くなっています。
ただしこの日に行わなければいけないという決まりはありません。都合のよい週末や祝日、参拝客の少ない時期を選んで構わず、平日の早朝を狙う、紅葉シーズンの人出を避けるといった工夫も有効です。
2026年の11月15日は日曜日にあたるため、混雑が予想されます。小さいお子さんを連れて長時間並ぶのが心配なら、日をずらす判断がそのまま当日の楽さにつながります。
そもそも、なぜ11月15日なのか
七五三の起源は室町時代とされ、乳児死亡率が高かった時代に子どもの成長を願う行事として始まったと言われます(諸説あります)。11月15日が選ばれた由来も、吉日とされる「鬼宿日」にあたる説、徳川綱吉の長男・徳松の誕生日(天和元年=1681年11月15日)にちなむ説など複数あります。
当日の持ち物は何を足せばいい?
撮影中に子どもが機嫌を崩すのは珍しいことではありません。撮影スタッフの定番の助言として知られているのが、個包装で、こぼれにくく、口や着物を汚しにくい小さなお菓子を持っていくことです。ひと粒で気分が戻ることがあります。
当日は「写真撮影 → 神社参拝 → 家族での食事」と続いて長丁場になりやすいので、休憩を挟む前提でスケジュールを組むほうが結果的にうまくいきます。予定を詰めるほど、子どもの体力切れと重なりやすくなります。
- 個包装の小さなお菓子(こぼれにくいもの)
- 絆創膏(草履は普段の靴と当たる場所が違います)
- 履き替え用の歩き慣れた靴
- 着崩れを直すための安全ピン・クリップ
- 汚れ対策の大判ハンカチ・ウェットティッシュ
草履での靴擦れ対策や着崩れ直しの道具は、子育て世帯の間で広く共有されている経験的な工夫です。前日までに草履を少し履き慣らしておくのも、同じ考え方から来ています。
我が家はどこまでかけるか、どう決める?
総額に10倍の差が出るということは、どこにお金をかけるかを自分で決められるということでもあります。衣装を一度しか着ないなら購入よりレンタル、写真を大きく残したいなら撮影に寄せる、という配分です。
決め方としては、先に「今年の七五三にいくらまで出すか」の上限を一つ置いてから、相場の低いほうで動かない項目を引き、残りを撮影に回す順番が迷いません。初穂料は5,000〜1万円前後と幅が小さく、衣装レンタルも1〜3万円前後に収まります。つまり上限から初穂料と衣装レンタルを先に引けば、撮影に出せる額がそのまま残りとして見えるという組み立てです。
- 上限額を一つ決める「今年は7万円まで」のように、家計から出せる総額を先に置きます。先に決めないと、見積もりの金額に引っ張られます。
- 動きの小さい項目を引く初穂料を1万円、衣装レンタルを2万円と見れば、合計3万円。上限7万円なら残りは4万円です。食事会をする家庭はその分もここで引きます。
- 残りを撮影の枠として見る撮影の相場は1万〜10万円以上と幅が広いので、残り4万円が上限だと分かった状態でプランを見ると、どのコースが射程内かを自分で切れます。
- はみ出したら曜日と時期で戻すどうしても超える場合は、金額を削るのではなく平日・前撮りへ日取りを動かします。同じ内容でも曜日と時期で価格が変わる項目だからです。
この順番の良いところは、削る相談を「どの項目をやめるか」ではなく「いつ行くか」に移せる点です。やめた記憶は残りますが、日取りを平日にずらしたことは残りません。
写真館を使わず、神社でお参りして家族のスマホで撮るという選び方も成り立ちます。行事の中身は、子どもがここまで育ったことを一緒に喜ぶことです。かける金額は、そのあとに決めればいい話です。
よくある質問
七五三の準備費用は総額でいくらかかりますか?
七五三の総額は数万円〜十数万円が一般的とされます。内訳の相場は撮影が1万〜10万円以上、衣装レンタルが1〜3万円前後、神社への初穂料が5,000〜1万円前後です。着物を購入するか借りるか、出張撮影かスタジオ撮影かといった選択によって、総額で2万円〜30万円と10倍以上の差が出ることもあります。
七五三の写真館はいつ予約すればいいですか?
10〜11月の七五三シーズンは写真・着付けの予約が埋まりやすく、希望日が取れずに翌年へ持ち越す家庭もあります。毎年夏の終わり頃から駆け込みの申し込みが増えるため、夏〜初秋のうちに前撮りとして撮影を済ませておくと、土日の枠も取りやすく撮影料も安くなりやすいです。
七五三のお参りは11月15日以外でもいいですか?
七五三は必ず11月15日に行う必要はありません。都合のよい週末・祝日や、参拝客の少ない時期を選んで構いません。平日の早朝を狙う、紅葉シーズンの混雑を避けるといった工夫も有効です。2026年の11月15日は日曜日にあたるため、混雑が予想されます。
七五三の衣装レンタル代を安くする方法はありますか?
撮影とお参り当日の衣装レンタルがセットになったプランを選ぶと、買い上げ条件付きでレンタル料が割引や無料になるケースがあります。平日の撮影・お参りを選ぶと料金が安くなりやすく、スタジオアリスの例では七五三用の1日レンタルが平日0円・土曜3,300円・日曜5,500円という設定があります(2026年のキャンペーン情報・条件あり)。キャンペーンは価格も期間も変わるため、申し込み前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
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