11月値上げ前の買いだめ、10月末までに選ぶ品目は
画像出典: ぱくたそ(すしぱく)
2026年11月は飲食料品659品目が値上げになり、内訳は酒類・飲料417品目、菓子133品目、加工食品83品目、調味料20品目です。値上げ幅は飲料で約4〜16%、菓子で5〜8%が公表されており、500mlの炭酸飲料なら1本22円、1.5Lのペットボトルなら1本33円の差になります。買い足す対象は常温で保存でき賞味期限が数ヶ月以上ある飲料・調味料・個包装菓子に絞り、在庫を数えてから使い切れる量だけ買うのが前提です。
値上げの案内は「◯品目を◯%」という形で出てくるので、自分の買い物カゴに換算すると何円の話なのかが見えにくいところです。正直なところ、全部を先回りして買う必要はありません。効くのは「常温で置けて、期限が数ヶ月以上ある品目」だけに絞ることです。
2026年11月の値上げは、分野ごとの品目数も値上げ幅も公表されています。そこから逆算すれば、どの棚の前で足を止めるべきかは10月のうちに決められます。
2026年11月はどの分野が値上げになる?
帝国データバンクの価格改定動向調査では、2026年11月に値上げが判明した飲食料品は659品目です。分野別の内訳は次のとおりです。
| 分野 | 値上げ品目数 |
|---|---|
| 酒類・飲料 | 417品目 |
| 菓子 | 133品目 |
| 加工食品 | 83品目 |
| 調味料 | 20品目 |
| 合計 | 659品目 |
ECnomikataの公表データをもとに作成(2026年9月時点の調査で判明した2026年11月分)
上の表のとおり、11月は酒類・飲料と菓子で全体の8割以上を占めます。調味料は20品目で、11月単月ではごく小さい規模です。2026年9月の値上げは単月4,923品目で、うち調味料がしょうゆ・食酢など1,959品目と最多でした。つまり調味料の値上げの波は9月に通り過ぎていて、11月に身構えるべきなのは飲料と菓子の棚ということになります。
年間で見ると、2026年は1〜11月判明分だけで19,083品目。前年2025年の20,609品目に迫る水準です。値上げが続く局面では、月ごとにどの分野が来るかを見て動くほうが無駄買いが減ります。
11月1日から値上がりする飲料はどれ?
飲料は各社が11月1日の出荷・納品分から改定します。公表されている内容はこうです。
- アサヒ飲料|三ツ矢サイダー・カルピス・ワンダなど計151品目を約4〜16%引き上げ(11月1日出荷分、対象は全体の約半数)
- サントリービバレッジ&フード|伊右衛門、クラフトボスなどを5〜19%引き上げ(11月1日納品分)
- 伊藤園|飲料27品目を3.7〜12.5%引き上げ(11月1日納品分)
金額まで公表されている例もあります。
| 商品 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| 三ツ矢サイダー 500ml PET | 216円 | 238円 |
| カルピスウォーター 1.5L PET | 491円 | 524円 |
熊本日日新聞が伝えたアサヒ飲料の希望小売価格をもとに作成(2026年11月1日出荷分)
上の表の差額は、1本あたり22円と33円です。アサヒ飲料の値上げは前年10月以来になります。
家でケースで買う人には、この1本22円・33円という差が効いてきます。炭酸飲料を24本入りのケースで買っているなら、500円以上の差です。
菓子はどれくらい上がる?
11月に値上げが判明した菓子は133品目です。このうち改定幅が公表されているのは湖池屋の20品目で、5〜8%の引き上げです。江崎グリコも169品目を3〜15%引き上げていますが、こちらは10月1日出荷分から順次の改定で、11月分の133品目とは別の動きです。
金額に置き換えると、150円の菓子が8%上がれば1個12円の差、10個で120円の差です。1個ずつで見れば十数円、ふだん箱で買っている家庭だと数百円単位の差になるのが、この分野の性質です。
買いだめと消費ペースの関係は、金額の計算より先に考えておく部分です。個包装で賞味期限が長いものは棚に置いたままペースが保てますが、好きな袋菓子を箱で積むと前倒しで消えます。先回りで買って早く食べ切れば、節約した分はそのまま次の買い物で消えてしまいます。
10月末までに買い足すなら、どの品目を選ぶ?
まとめ買いの効率は「値上げ幅」だけでは決まりません。保存できる期間と置き場所がそろって初めて、浮いた金額が手元に残ります。食品ロス削減の考え方としても、まとめ買いは賞味期限が長く常温で保存できる品目を優先するのが基本とされています。
- 在庫を数える家にあるペットボトル・菓子・調味料の本数を数えます。買う前に在庫を確認して使い切れる量を見積もるのは、消費者庁や自治体の食品ロス啓発資料でも共通して挙げられている手順です。
- 常温・長期保存の品目だけに絞るペットボトル飲料、しょうゆやだしなどの調味料、個包装の菓子は賞味期限が数ヶ月から1年以上のものが多く、まとめ買いに向きます。冷蔵・冷凍が必要なものは対象から外します。
- 値上げ幅の大きい分野から順に選ぶ11月分は飲料(約4〜19%)と菓子(5〜8%)が中心です。調味料は11月単月では20品目なので、ここに急いで予算を割く必要はありません。
- 置き場所の上限で量を決める玄関横の棚、パントリーの1段など、置ける場所を先に決めます。場所に入る量が、その家の買いだめの上限です。
- 1本あたりの差額で判断する500mlの炭酸飲料なら1本22円、1.5Lなら1本33円が目安です。家族の1週間の消費本数に掛ければ、何週間分を先に買うと何円浮くか出せます。
浮く金額の目安(世帯の飲む量で変わります)
公表されている価格例と値上げ率をもとに掛け算すると、こうなります。500mlの炭酸飲料を週6本飲む世帯が1ヶ月分(24本)を10月中に買えば、22円×24本で約530円。1.5Lのペットボトルを週2本使う世帯が1ヶ月分(8本)なら、33円×8本で約260円です。菓子を月10個買う家庭で1個12円の差なら120円。合わせて1ヶ月分で数百円から1,000円程度という規模感です。
一人暮らしで飲料をあまり買わない人なら、効果は数十円から百数十円にとどまります。逆に飲料をケース単位で回している共働き・子育て世帯では、2〜3ヶ月分を先に買えば数千円の差になります。金額が大きく動くのは「普段どれだけ買っているか」次第なので、まず1週間の本数を数えるのが早道です。
置き場所がなく床に積むことになる場合、湿気や直射日光が当たる場所しかない場合は、買いだめの量を増やさないほうが無難です。賞味期限内でも保存環境が悪ければ味や品質は落ちます。また、家庭から出る食品ロスは国内の食品ロス(年間約522万トン)のおよそ半分を占めます。「安いから買う」ではなく「使う分を買う」に寄せたほうが、結果の家計への効き方は良くなります。
セールと値上げ前のまとめ買いが重なる時期は、普段買わない品目にも手が伸びがちです。買う品目は10月のうちにリスト化して、その外には広げないほうが差額を回収できます。
11月以降はどう買い物を組み替える?
11月1日を過ぎれば、値上げ後の価格が新しい基準になります。買いだめで稼げるのは数週間から数ヶ月分で、その先は買い方そのものを変えないと差は埋まりません。
- 箱買い・ケース買いに切り替えて1本あたりの単価を下げる
- 値上げ率の低いブランドや容量に乗り換える(同じ飲料でも改定幅は3.7〜19%と幅がある)
- 水筒やマイボトルの併用で、買う本数そのものを減らす
- 価格は内容量あたりで比べる(容量が変われば1本の値段だけでは比較できない)
11月の値上げは飲料と菓子に集中しているため、この2分野の買い方を見直すだけでも効きます。調味料は9月にまとまった改定が済んでいるので、今から慌てて積む対象ではありません。
先回りで買うべき品目は、飲料・個包装菓子・常温の調味料に限られます。在庫を数えて、置ける場所の分だけ買う。この2つを守れば、10月末までの買い物でできることはほぼ終わりです。
よくある質問
2026年11月は食品が何品目値上げされますか?
帝国データバンクの価格改定動向調査では、2026年11月に値上げが判明した飲食料品は659品目です。内訳は酒類・飲料417品目、菓子133品目、加工食品83品目、調味料20品目で、飲料と菓子が全体の8割以上を占めます。
11月の値上げ幅はどれくらいですか?
飲料ではアサヒ飲料が151品目を約4〜16%、サントリービバレッジ&フードが5〜19%、伊藤園が27品目を3.7〜12.5%引き上げます(いずれも11月1日の出荷・納品分)。菓子は湖池屋が20品目を5〜8%です。江崎グリコの169品目・3〜15%は10月1日出荷分から順次の改定です。
値上げ前に買いだめすると、いくら浮きますか?
公表されている価格例では、三ツ矢サイダー500mlペットボトルが216円から238円へ22円、カルピスウォーター1.5Lペットボトルが491円から524円へ33円の差です。1ヶ月分をまとめて買う場合の目安は、飲料をよく買う世帯で数百円から1,000円程度、飲料をあまり買わない一人暮らしでは数十円から百数十円にとどまります。
まとめ買いに向く品目はどう選べばいいですか?
賞味期限が長く常温で保存できる品目を優先します。ペットボトル飲料、しょうゆやだしなどの調味料、個包装の菓子は賞味期限が数ヶ月から1年以上のものが多く、まとめ買いに向きます。買う前に自宅の在庫を数え、置き場所に入る量までに抑えると使い切れずに余らせずに済みます。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。