財布で眠っているマイナンバーカード、実は日常でこれだけ使えます
マイナンバーカードは「持っているだけ」ではもったいなく、住民票などのコンビニ取得、健康保険証としての利用(マイナ保険証)、確定申告やふるさと納税のオンライン申請、引越し時の転出届まで、日常の手続きを時短にする使い道が広がっています。コンビニ交付の手数料を窓口より安く設定している自治体もあり、役所の開庁時間を気にせず使えるのも利点です。まずは自分の生活に関係のある使い道を2〜3個知っておくだけで、作った元は十分に取れます。
わかります。作るときはあれこれ調べたのに、いざ手元に来ると出番がない。そんな人は少なくありません。でも実は、このカードの使いどころはこの数年でかなり増えています。
折しも今週発表された1か月予報では、梅雨明け前から猛暑日や熱帯夜が増えるとされ、昼夜を問わない熱中症対策が呼びかけられています。炎天下に役所の窓口まで出向かなくても、近所のコンビニやスマホで済ませられる手続きを知っておくと、この夏の体力の節約にもなります。6月末には7月の食品値上げが2,566品目にのぼるという調査も発表されましたから、手数料や移動の節約も地味に効いてきます。
この記事では、マイナンバーカードで「今日からできること」を日常の場面別に整理します。
マイナンバーカードでできることは何ですか?
まず全体像です。マイナンバーカードは「番号を証明するカード」であると同時に、オンラインで本人確認をするための鍵でもあります。できることは大きく次の通りです。
- 顔写真付きの本人確認書類として使う
- 住民票の写しなどの証明書をコンビニで取得する
- 健康保険証として使う(マイナ保険証)
- 確定申告(e-Tax)やふるさと納税の申請をオンラインで済ませる
- マイナポータルで薬・医療費・年金記録などを確認する
- 引越しの転出届をオンラインで出す(引越しワンストップ)
- 児童手当など子育て・介護関連の申請をオンラインで行う
- 給付金などを受け取る公金受取口座を登録しておく
本体はカードそのものではなく、カードで開けるオンライン手続きの入り口です。2025年3月には運転免許証と一体化できる「マイナ免許証」の運用も始まり(希望者のみで、従来の免許証も選べます)、スマートフォンへの搭載もAndroidに続いてiPhoneで使えるようになるなど、出番は広がり続けています。
住民票がコンビニで取れるって本当ですか?
本当です。多くの自治体では、コンビニのマルチコピー機にマイナンバーカードをかざして4桁の暗証番号を入力すると、住民票の写しや印鑑登録証明書などを取得できます(コンビニ交付)。
利用できる時間はおおむね朝6時30分から夜23時までと長く(自治体や店舗によって異なります)、土日も使えます。手数料を窓口より安く設定している自治体もあり、役所の開庁時間に間に合わない人ほど恩恵が大きいサービスです。
ただし、お住まいの自治体が対応しているか、取得できる証明書の種類はどこまでか(戸籍証明書は本籍地の対応状況にもよります)は、事前に自治体のサイトで確認してください。
マイナ保険証は使ったほうがいいですか?
2024年12月に従来の健康保険証の新規発行が終了し、現在はマイナ保険証を基本とする仕組みに移っています。カードを持っていない人や利用登録をしていない人には「資格確認書」が交付されるため無保険になるわけではありませんが、マイナ保険証ならではの利点もあります。
- 過去に処方された薬や特定健診の情報を、本人の同意のうえで医師・薬剤師と共有できる
- 高額療養費制度で、限度額適用認定証の事前手続きなしに限度額を超える窓口支払いが原則不要になる
- 就職・転職などで保険者が変わっても、新しい資格情報が登録されれば同じカードのまま使える
特に大きいのは高額療養費の手続き省略で、急な入院のときに慌てて書類を取り寄せる必要がなくなります。夏の帰省や旅行先での思わぬ受診でも、財布のカード1枚で済むのは安心です。
引越しや役所の手続きはどう楽になりますか?
マイナポータル(国の公式サイト・アプリ)を使うと、これまで「平日に役所へ行く」しかなかった手続きの一部がスマホで完結します。
- 引越しの転出届マイナポータルから転出届を提出でき、引越し元の役所への来訪が原則不要になります(転入の手続きは引越し先の窓口で必要です)。
- 確定申告(e-Tax)スマホとマイナンバーカードで申告が完結します。医療費控除やふるさと納税の申告だけなら、思ったより短時間で終わります。
- 子育て・介護の申請児童手当の現況届など、自治体が対応する手続きをオンラインで申請できます。
- ふるさと納税のワンストップ特例対応する自治体・サービスなら、書類を郵送せずオンラインで申請できます。
「その手続き、マイナポータルでできるかも」と一度検索してみるのが時短の第一歩です。
持ち歩いて大丈夫?落としたら危なくないですか?
「番号を見られたら悪用されそう」という不安はよく聞きます。ただ、マイナンバーは番号を知られただけで何かの手続きができてしまう仕組みにはなっておらず、利用には顔写真付きカードでの本人確認や暗証番号が必要です。ICチップに税や年金の記録そのものが入っているわけでもありません。
暗証番号は一定回数間違えるとロックされ、紛失時は24時間365日つながる窓口でカードの一時利用停止ができます。キャッシュカードと同じで、「なくしたらすぐ止める」を知っておけば、過度に恐れる必要はありません。
カード本体と電子証明書には有効期限があり、特に電子証明書は発行から5回目の誕生日までと短めです。期限が切れるとコンビニ交付やe-Taxなどが使えなくなります(更新は無料)。また、オンライン手続きの対応状況は自治体によって差があり、「何もかもスマホで完結」とまではいかない場面も残っています。暗証番号の管理がどうしても不安な人には、暗証番号なしで保険証利用などに使える「顔認証マイナンバーカード」という選択肢もあります。
まとめ:まず何から使い始めればいいですか?
全部を覚える必要はありません。自分の生活に関係のある2〜3個だけで十分です。
手始めに、お住まいの自治体がコンビニ交付に対応しているか調べてみる。マイナポータルのアプリを入れてログインしてみる。次の通院でマイナ保険証を使ってみる。この3つのどれかから、財布で眠っているカードを起こしてあげてください。
よくある質問
マイナンバーカードは持っていないとダメですか?
取得は義務ではありません。健康保険についても、カードを持たない人には資格確認書が交付されるため受診はできます。ただし、証明書のコンビニ取得やオンラインでの行政手続きなど、カードがあることで時間と手間を減らせる場面は年々増えています。
コンビニ交付は何時まで利用できますか?
多くの自治体でおおむね朝6時30分から夜23時まで利用でき、土日祝も使えます。ただし年末年始やシステムメンテナンス時は休止されるほか、対応時間や取得できる証明書の種類は自治体によって異なるため、事前に自治体の案内で確認してください。
マイナ保険証を使うと何が便利になりますか?
本人の同意のうえで過去の薬や特定健診の情報を医療機関と共有でき、高額療養費制度では限度額適用認定証の事前手続きなしで限度額を超える窓口支払いが原則不要になります。転職などで保険者が変わっても、新しい資格情報が登録されれば同じカードのまま使い続けられます。
マイナンバーカードを紛失したらどうすればいいですか?
まず24時間365日受付の窓口(マイナンバー総合フリーダイヤル)に連絡してカードの一時利用停止を行い、警察に遺失届を出します。そのうえで自治体の窓口で再発行を申請します。一時停止をすれば、第三者がカードの機能を使うことはできなくなります。
※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。