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クレカ乗車 Vポイントが鉄道で貯まる、定期券はどうする?

2026年10月5日|いろは堂くらし編集部
屋外の改札機にSuicaカードをかざそうとする手元のアップ

画像出典: 写真: タチヤマカムイ(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
2026年10月7日、三井住友カードがVisaのタッチ決済による鉄道乗車(クレカ乗車)でVポイントが貯まるサービスを始めます。運賃200円ごとに1ポイント(0.5%)の乗車ポイントが、通常の決済ポイントと二重に貯まる仕組みで、対象は京王電鉄・つくばエクスプレス・ゆりかもめ・江ノ島電鉄の全線全駅、2年間の実証実験です。通勤定期券の代わりにはならないため、定期券は従来どおり、定期区間外の移動をクレカ乗車に寄せる使い分けになります。
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クレジットカードで電車に乗るとポイントが貯まるって聞いたけど、うちの通勤定期は切り替えたほうがいいの?

改札の前でチャージの残高を気にしたり、券売機に並んだりする時間は、積み上げると案外ばかになりません。2026年10月7日(水)、三井住友カードがクレカ乗車でVポイントが貯まる新サービスを始めます。クレカ乗車とは、Visaのタッチ決済に対応したカードやスマートフォンを改札機にかざして運賃を払う乗り方です。チャージが不要で、改札でそのままタッチするだけで通れます。

気になるのは「じゃあ定期券はどうするのか」というところだと思います。結論から言うと、今回のサービスは定期券の置き換えではありません。定期券はそのまま、定期区間の外へ出る移動をどちらで払うかという話になります。チャージの手間が減る分と、貯まる分が自分の乗り方に合うかどうかを確かめれば十分です。

チャージと残高管理をやめられるのはどの路線?

クレカ乗車の一番わかりやすい効き目は、事前のチャージや残高の管理がいらなくなることです。そこにポイントが乗るのが今回の仕組みで、クレカ乗車で電車に乗ると共通ポイントの「Vポイント」が貯まります。対象になるのはV会員(Vポイント会員)で、2年間の実証実験として実施されます。

「クレカ乗車がもっとお得に!Vポイントがどんどん貯まる!」と書かれた青いバナー。中央に「乗るだけポイ活」の文字、右下に「クレカのポイントとダブルで貯まる」のバッジ、左右に電車内でスマホを使う人のイラスト
2026年10月7日開始「クレカ乗車」でVポイントが貯まる新サービスの概要(出典: 三井住友カード株式会社(PR TIMES配信))

対象路線は京王電鉄、つくばエクスプレス、ゆりかもめ、江ノ島電鉄の全線全駅です。この4社に絞られているので、まずは自分の使う路線が入っているかどうかが最初の分かれ道になります。入っていなければ、今の乗り方を変える必要はありません。

注意したいのは相互直通運転の区間です。対象路線の電車にそのまま乗っていても、他社の路線に入った区間はポイントの対象外になります。都心へ直通で入っていく通勤経路だと、ポイントが付くのは対象路線の区間分だけという理解で見ておくのが安全です。

家計にはどれくらい効く?

付くポイントは2種類あります。1つはカードの利用額に応じて付く従来の決済ポイント、もう1つが今回加わる「乗車ポイント」で、こちらは運賃200円(税込)ごとに1ポイント、還元率0.5%です。この2つは二重取りができます。

ポイント種別付与率月1,000円利用時のポイント
決済ポイント1%10ポイント
乗車ポイント0.5%(200円につき1ポイント)5ポイント
合計1.5%15ポイント

三井住友カード株式会社(PR TIMES配信)の公表データをもとに作成

上の表は、三井住友カードの「Oliveフレキシブルペイ」(1枚のカードでクレジット・デビット・ポイント払いを切り替えられるサービス)をクレジットモード、つまりクレジットカードとして使う設定で月1,000円乗車した場合の例です。月1,000円分の乗車で合計15ポイント。節約額としては小さいので、ここを家計の軸にするものではありません。券売機やチャージに使っていた時間がなくなるのが主、ポイントはそのおまけと見るのが実態に近いです。

なお決済ポイントの付与率はカードや利用状況によって変わります。自分のカードがいま何%なのかを明細で確かめてから計算するのが確実です。

貯まったポイントの反映は、利用した翌月10日前後です。改札を通った直後に増えるわけではないので、確認するのは翌月に入ってからで大丈夫です。毎月見張る必要はありません。

手持ちのカードのままで始められる?

対象になるのはVisaブランドのタッチ決済に対応したクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードです。物理カードでも、スマートフォンに設定したものでも使えます。新しくカードを作る前に、まず財布の中を見るところからで足ります。

出かける前に確かめておくこと
  • 手持ちのカードがVisaブランドで、タッチ決済に対応しているか(カード面の電波マーク)
  • Vポイント会員(V会員)になっているか
  • 使う路線が京王電鉄・つくばエクスプレス・ゆりかもめ・江ノ島電鉄のいずれかか
  • 直通で他社線に入る区間がないか

この4つが揃っていれば、改札でカードやスマートフォンをタッチするだけで乗車ポイントの対象になります。別途の申し込み手続きを自分で組む必要はありません。

定期券はクレカ乗車に替えられる?

替えられません。クレジットカード会社の案内でも、クレカのタッチ決済は定期券としては利用できず、定期券の購入もキャッシュバックの対象外である点が明記されています。クレカ乗車は毎回の運賃を後払いで払う仕組みなので、区間を買い切る定期券とは別のものです。

通勤で毎日同じ区間を往復するなら、1回あたりの実質的なコストは定期券のほうが安くなるケースが多く、定期区間内はポイント還元の有無に関わらず定期券が有利になりやすいところです。0.5%の乗車ポイントは、定期券の割引を埋められる水準ではありません。

🤔
じゃあ、何をクレカ乗車にすればいいんだろう

向いているのは定期区間の外に出る移動です。休日の買い物、子どもの送迎や習い事の付き添い、定期区間を少し乗り越す外出など、毎月の回数が読めない乗車がここに当たります。こうした乗車はもともと定期券でカバーされていないので、チャージ不要で済み、ポイントも付くクレカ乗車に寄せると素直に得が出ます。もちろん対象の4路線の区間であることが前提です。

Suicaを残したほうがいいのはどんな場合?

Suicaを手放さないほうがよい場面はいくつかあります。切り替えを急ぐと、かえって改札で手間取ることになります。

まず、通勤経路にJR東日本線が入っている場合です。JR東日本はクレカタッチ乗車の相互利用の枠組みに参加しておらず、社長が導入しない方針を明言しています。2026年10月時点では、JR東日本線でクレカ乗車は使えません。この経路の人にとっては、Suicaの定期券とチャージが実質的に唯一の選択肢になります。

次に、子どもと一緒に乗る家庭です。クレカ乗車は小児運賃や乗継割引に対応していないケースが多いと複数のメディアが伝えています。この点は一次情報で明確に示されているものではありませんが、確実に小児運賃で乗るなら、子どもの分はこどもICカードのSuicaを続ける判断が無理のないところです。

定期券の使い勝手そのものもSuicaの強みです。JR東日本の案内では、定期券機能を1枚にまとめられること、JR線と私鉄・バスの定期券も統合できること、定期区間外へ乗り越した場合も改札のタッチで自動精算されることが挙げられています。定期券はSuica、定期区間外の不定期な乗車はクレカ乗車、という二枚持ちが現実的な落ち着きどころです。

急いで切り替えなくてよいケースもあります

対象が4社の路線に限られ、2年間の実証実験という位置づけなので、通勤経路に対象路線が含まれていない人には今回のサービスで変わることがありません。また、定期区間内の乗車がほとんどで定期区間外へ出る回数が月に数回という場合、貯まるポイントは数十ポイント程度にとどまります。手持ちのカードをわざわざ作り替えるほどの差ではないので、すでにVisaのタッチ決済対応カードを持っている人が改札でのタッチ先を変える、という範囲で十分です。

今日からやるなら、どの順番?

  1. 路線を確認する自分と家族がよく乗る路線に、京王電鉄・つくばエクスプレス・ゆりかもめ・江ノ島電鉄が含まれるかを見ます。含まれないなら、ここで手を止めて構いません。
  2. カードを確認する財布の中のVisaカードに、タッチ決済のマーク(電波のような形)があるかを見ます。スマートフォンに設定しているカードでも使えます。
  3. Vポイント会員かを確認する対象はV会員なので、自分のカードのアプリや会員情報で登録状況を確かめます。
  4. 定期区間の外だけ切り替える通勤定期はそのまま、休日の外出や送迎の乗車を改札でカードタッチに変えます。チャージの手間が消えるのはこの部分です。
  5. 翌月10日すぎに明細を見る乗車ポイントは利用翌月10日前後の反映です。想定どおり付いているか、最初の1か月だけ確認しておくと安心できます。

関東では2026年3月25日に、鉄道11社局・54路線・729駅でクレジットカードのタッチ決済乗車の相互利用が始まっています。東武鉄道など各私鉄も個別にタッチ決済の後払い乗車を展開していて、使える場所は少しずつ広がっている状況です。今回のVポイント付与はその上に乗る実証実験なので、まずは自分の路線が入ったときに動けるよう、仕組みだけ知っておけば十分だと思います。

よくある質問

クレカ乗車でVポイントが貯まるのはいつから、どの路線ですか?

2026年10月7日(水)から、京王電鉄、つくばエクスプレス、ゆりかもめ、江ノ島電鉄の全線全駅で始まります。三井住友カードによる2年間の実証実験で、対象はVポイント会員(V会員)です。相互直通運転で他社路線に入った区間はポイントの対象外です。

乗車ポイントはいくら貯まりますか?

運賃200円(税込)ごとにVポイントが1ポイント、還元率0.5%です。カード利用額に応じた従来の決済ポイントと二重取りができ、三井住友カードのOliveフレキシブルペイ(1枚でクレジット・デビット・ポイント払いを切り替えられるサービス)をクレジットカードとして使うクレジットモードで月1,000円乗車した場合は、決済ポイント10ポイントと乗車ポイント5ポイントで合計15ポイントになります。ポイントは利用翌月10日前後に反映されます。

クレカのタッチ決済を通勤定期券の代わりに使えますか?

使えません。クレジットカード会社の案内でも、クレカのタッチ決済は定期券としては利用できず、定期券の購入もキャッシュバックの対象外とされています。毎日同じ区間を往復する通勤は定期券のほうが1回あたりのコストが安くなるケースが多く、定期区間内は定期券が有利になりやすいです。

JR東日本の路線でクレカのタッチ決済は使えますか?

2026年10月時点では使えません。JR東日本はクレジットカードのタッチ決済乗車の相互利用の枠組みに参加しておらず、同社社長が導入しない方針を明言しています。通勤経路にJR東日本線が含まれる場合は、Suicaの定期券とチャージが選択肢になります。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。