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電気代が気になる夏に。電気・ガスの乗り換え、何がどう変わる?

2026年7月9日|いろは堂くらし編集部
この記事の要点
電気・ガスの乗り換えは、送配電網やガス導管・供給品質はそのままで料金メニューだけが変わる仕組みで、原則工事も立ち会いも不要、手続きは新しい会社への申し込みだけで完了します。比較では基本料金と従量単価に加えて、燃料費調整額の上限の有無・市場連動型かどうか・解約金の有無を必ず確認しましょう。検針票かWeb明細で1年分の使用量を把握し、年間額で試算するのが失敗しないコツです。
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エアコンは我慢したくない。でも電気代もガス代も高い…。乗り換えって聞くけど、面倒そうだし、変な会社だったら怖くない?

わかります。「切り替えたら停電しやすくなるのでは」「工事や解約の電話が面倒そう」。そんなイメージで足が止まっている人は多いはずです。

今年の夏は暑さのピークが7月下旬〜8月上旬になるという予報が出ていて、冷房はこれからが本番。6月末には、7月の食品値上げが2,566品目にのぼるという民間調査も発表され、家計の固定費を見直したい気持ちは高まる一方です。

結論から言うと、電気・ガスの乗り換えは品質そのまま・原則工事なし・手続きは新しい会社への申し込みだけ。この記事で、比較の見方と流れ、注意点だけ押さえていってください。

電気・ガスは乗り換えても品質は変わりませんか?

変わりません。電気は2016年、都市ガスは2017年に小売が全面自由化されましたが、自由化されたのは「料金メニューを売る会社」の部分だけです。

電気を届ける送配電網も、ガスを届ける導管も、これまで通り地域の会社が管理しています。どの会社と契約しても、届く電気・ガスの品質も、停電や供給トラブル時の復旧対応も同じです。「新電力にすると停電しやすい」ということはありません。

仮に契約先の会社が事業から撤退することになっても、電気・ガスが直ちに止まらないよう、契約を引き継ぐためのセーフティネットが制度として用意されています。

料金プランの比較では何を見ればいいですか?

比較サイトを開くと情報量に圧倒されますが、見るべき項目は実は多くありません。

項目見方
基本料金毎月固定でかかる部分。0円の会社もある
従量料金使った量に応じた単価。使用量の段階で単価が変わる方式が多い
燃料費調整額燃料価格に応じた増減分。上限の有無を必ず確認
再エネ賦課金どの会社でも同じ単価。比較には影響しない
セット割・ポイント割引の条件(対象サービス・支払い方法)とセットで見る
解約金・契約期間縛りの有無と金額を確認。「なし」の会社も多い

単価の安さより先に見てほしいのが、「燃料費調整額に上限があるか」と「市場連動型かどうか」です。市場連動型は電力の卸市場価格に単価が連動するプランで、安い時期がある一方、市場が高騰すると請求が跳ね上がるリスクを自分で負います。仕組みを理解して選ぶ分には選択肢ですが、「よくわからないけど安そう」で選ぶプランではありません。

自分の場合はいくらになる?試算のやり方

  1. 検針票かWeb明細を用意する「契約アンペア(容量)」と「月々の使用量(電気はkWh、ガスは立方メートル)」がわかるものを、できれば1年分。夏冬に使用量が増える家庭が多いためです。
  2. シミュレーションに入力する比較サイトや各社公式のシミュレーションに郵便番号と使用量を入れると、年間の目安額が出ます。
  3. 「年間額」で比べる月ごとの差は小さく見えても、年間にすると差がはっきりします。逆に、使用量が少ない一人暮らしでは差がごく小さいこともあります。
  4. 割引・ポイントの条件を確認するセット割は対象サービスをやめると割引も消えます。「割引前提で選ばない」のが安全です。
  5. 解約金と契約期間を確認する今の契約の解約条件と、乗り換え先の縛りの有無をここでチェックします。

試算どおりの金額が約束されるわけではありませんが、「わが家の1年分の使用量」で比べた年間額は、雰囲気で選ばないための一番の判断材料です

💡
先月の検針票1枚だけで比べちゃダメなんだ。夏と冬で使用量が全然違うもんね

切り替えの手続きは何をすればいいですか?

拍子抜けするほどシンプルです。基本は「新しい会社に申し込むだけ」で、今の会社への解約連絡は原則として新しい会社が代行してくれます(引越しと同時に切り替える場合は、旧居の解約手続きは自分で行います)。

申し込みに必要なのは、検針票やWeb明細に載っている「お客さま番号」と「供給地点特定番号」(電気は22桁)くらいです。電気でスマートメーターが未設置の場合は交換が入りますが、費用はかからず、原則立ち会いも不要です。切り替えは次回の検針日などのタイミングで自動的に行われ、その間に電気やガスが止まることはありません。

注意したほうがいいケースはありますか?

向いていないケース・注意点

プロパンガス(LPガス)はもともと自由料金で、都市ガスの自由化とは制度が別です。賃貸では建物単位の契約になっていて個人では変えられないことがあります。オール電化住宅は専用プランどうしで比較しないと、かえって高くなることがあります。市場連動型は、請求額の変動を許容できない家計には不向きです。また、訪問や電話で「検針票を見せて」と求める勧誘には注意してください。番号がわかると切り替え手続きができてしまうため、その場で見せたり契約したりせず、社名とプラン名を控えて自分で調べ直すのが安全です。

まとめ:検針票を1枚探すところから

電気・ガスの乗り換えは、品質そのまま・工事なし・申し込みだけという「手間の少ない固定費見直し」です。見るのは基本料金・従量単価・燃料費調整額の上限・解約金。判断材料は1年分の使用量。これだけ覚えれば十分です。

冷房が本格化する前のいま、まずは検針票かWeb明細を1枚見つけて、わが家の使用量を確かめるところから始めてみてください。

よくある質問

電気やガスを乗り換えると停電しやすくなりませんか?

なりません。送配電網は契約先にかかわらず地域の送配電会社が管理しており、電気の品質も停電時の復旧対応も共通です。ガスも同様に、導管の管理や保安の体制は変わりません。変わるのは料金メニューと契約先の窓口だけです。

切り替えに工事や立ち会いは必要ですか?

原則不要です。電気はスマートメーターが未設置の場合に交換工事が入りますが、費用はかからず立ち会いも原則不要です。切り替えは次回の検針日などのタイミングで自動的に行われ、停電や供給停止を伴いません。

乗り換えに解約金はかかりますか?

プランによります。契約期間の縛りや解約金を設けていない会社も多い一方、一部のプランには設定があります。乗り換え先の条件だけでなく、いま契約しているプランの解約条件も申し込み前に確認しておくと安心です。

賃貸住宅でも電気やガスを乗り換えられますか?

電気は自分名義で契約していれば、賃貸でも基本的に乗り換えできます。都市ガスも地域に複数の小売会社があれば選べます。ただし建物一括で契約している物件や、プロパンガス(LPガス)の物件は個人で変更できないことが多く、大家さんや管理会社への確認が必要です。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。