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副業の帳簿づけ、会計ソフト3社を無料期間で比べる順番

2026年7月28日|いろは堂副業編集部
整った机の上のノートパソコン

画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)

この記事の要点
副業の帳簿は「取引を日付・金額・内容・勘定科目で記録すること」で、白色申告なら日々の合計をまとめて記載する簡易な方法も認められています。会計ソフトは銀行・カード明細を自動取得して仕訳候補を出すため、手作業で発生する転記と科目分類がほぼ消えます。freee・マネーフォワード クラウド・やよいの青色申告 オンラインはいずれも無料で試せるので、初年度無料の弥生から順に触って決めるのが費用ゼロで比較できる方法です。
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副業の入金と経費のレシートは溜まってるけど、帳簿って何をどう書けばいいのか分からないまま半年経った…

帳簿づけが止まる理由は、たいてい「作業が大変だから」ではなく「何を書けば正解か分からないから」です。白紙のエクセルを開いて、この振込は何と書けばいいのか、この経費はどの科目なのか、と手が止まる。それが数回続くと開かなくなります。

正直なところ、この止まり方は会計ソフトでかなり解消します。ソフト側が「この入金は売上ですか」と候補を出してくるので、ゼロから書くのではなく提示されたものを確認して直す作業に変わるからです。まずは帳簿そのものの中身から整理していきます。

そもそも副業の帳簿とは何を書くもの?

帳簿とは、お金の動きを1件ずつ記録した台帳のことです。記録するのは基本的に4つ、日付・金額・取引の内容(相手や品目)・勘定科目です。勘定科目というのは「そのお金が何の種類か」を示すラベルで、報酬の入金なら「売上」、仕事用に買った機材なら「消耗品費」といったものを指します。

難しく感じるのは、たいていこの勘定科目の部分です。ただ実務では使う科目は限られていて、副業なら売上・消耗品費・通信費・旅費交通費・支払手数料あたりで大半が収まります。全部を覚える必要はありません。

そして記録の細かさも、思っているほど厳密ではありません。国税庁は白色申告者について、取引ごとではなく日々の合計金額をまとめて記載する簡易な方法も認めています。1件ずつ正確に書けないから始められない、という前提はまず外して大丈夫です。

帳簿1行に必要なもの
  • 日付(取引が発生した日)
  • 金額
  • 内容(誰から/何を)
  • 勘定科目(売上・消耗品費など)

そもそも記録する売上をどう作る?最初の1案件までの道すじ

帳簿の話は、記録する売上が1件でもあってはじめて意味を持ちます。まだ収入が0円の段階なら、ソフト選びより先にここを済ませたほうが早いです。副業で最初の1件を取るまでの流れは、実際には次の4つに分解できます。

  1. 売るものを1つに決めるライティング・デザイン・データ入力・オンライン相談など、今の自分の仕事や趣味で対価をもらえるものを1つだけ選びます。複数並べると準備が終わりません。
  2. 受注する場所を1つ決めるクラウドソーシングやスキル販売サービスなど、募集が常時ある場所に登録します。まずは1サービスに絞ります。
  3. 実績なしでも出せる提案文を用意する「できること・過去の似た経験・納期・連絡が取れる時間帯」の4点を書いたテンプレートを作り、案件ごとに冒頭だけ差し替えます。
  4. 小さい案件から10件応募する単価より着手のしやすさで選び、1件目は実績づくりと割り切ります。ここで入金が発生した瞬間から、帳簿に書く行が生まれます。

1件目の入金が確認できたら、その日のうちにこの後の手順で会計ソフトへ口座を繋いでおくと、以降の記録は自動で積み上がっていきます。

副業でも帳簿や領収書の保存は義務なの?

ここは所得の種類と金額で線が引かれます。副業の収入は、事業として本格的に営んでいる場合を除いて雑所得(給与でも事業所得でもない、副収入としての所得の区分)として申告することが多く、この区分かどうかで保存のルールが変わります。まず、申告の種類ごとの保存期間を並べると次のとおりです。

申告の種類保存の対象と期間
白色申告領収書・納品書・請求書等は申告期限の翌日から5年間
青色申告帳簿・決算関係書類等は原則7年間(前々年の事業所得・不動産所得が300万円以下なら領収書・通帳類は5年間)
雑所得(副業)前々年の業務に係る収入が300万円超で領収書等の保存義務あり(令和4年分以降)

国税庁の公表データをもとに作成

副業の収入を雑所得として申告している場合、令和4年(2022年)分以降は前々年分の業務に係る雑所得の収入金額が300万円を超えると、現金預金取引等関係書類(領収書・レシート・預金通帳など、現金や口座の出入りを裏づける書類のこと)の保存が義務になりました。逆に言えば、この金額に届かない規模なら保存義務そのものは課されていません。

青色申告者の場合、帳簿・決算関係書類・上記の領収書類は原則7年間の保存です。ただし前々年の事業所得・不動産所得が300万円以下なら、領収書や通帳などの書類は5年間でよいとされています。白色申告者は、業務に関して作成した領収書・納品書・請求書などを確定申告期限の翌日から5年間です。

義務がなくても記録は残したほうがいい理由

保存義務の対象外でも、経費を差し引いて申告するなら「その支出があった証拠」は自分で持っておく必要があります。義務がないのは保存を求められないという話で、経費として認められるかは別問題です。記録がないと、使ったはずの経費を計上できず税金が増えます。

手作業とクラウド会計ソフトは、どこが違う?

やることは同じ「帳簿をつける」でも、誰がその作業をするかが変わります。

手作業(エクセル・紙)クラウド会計ソフト
明細の入力1件ずつ手入力口座・カードから自動取得
勘定科目自分で判断して記入候補が提示され、確認・修正
集計自分で計算自動集計
申告書類別途作成ソフト内で作成

エクセルや紙の帳簿では「転記」「科目の判断」「集計」の3つを全部人がやることになります。転記漏れや入力ミスが起きやすいのは、この構造が原因です。

クラウド会計ソフトは、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取得し、その内容から勘定科目を推測して仕訳候補を作ります。つまり転記と科目の判断が「作る作業」から「確認して直す作業」に変わる。集計と申告書類の作成もソフト側が持っています。

この差は、申告時期の手間が減るだけでは終わりません。明細が自動で積み上がっていくと、確定申告前にまとめて数日かける作業が月単位の短い確認に置き換わり、その分の時間をそのまま案件の作業に回せます。経費の取りこぼしが減れば、これまで見えていなかった支出を正しく差し引けます。さらに、月ごとの売上と経費が数字で見えるようになると、どの案件が実際に割に合っているかが判断できるので、単価交渉や案件の選び直しといった、収入そのものを伸ばす動きにつながります。

加えて、レシートをスマホカメラで撮影し、OCR(画像の中の文字をソフトが読み取って文字データに変換する機能)で日付や金額を拾って仕訳候補にする機能も各社が持っています。現金払いのレシートは自動取得の対象外なので、この撮影機能があるかどうかで手入力の残り具合が変わります。

2026年時点では、freeeとマネーフォワードの両方が生成AIを使った「AIアシスタント」を搭載していて、仕訳や経理の疑問をソフト内で質問して回答を得られます。詰まったときに調べ直す手間が減る、という意味では初心者ほど効いてくる部分です。

freee・マネーフォワード・弥生はどう違う?

クラウド会計ソフトはこの3社が上位シェアを占めていて、性格がはっきり分かれます。

freee会計

簿記の知識が少ない人向けに作られていて、操作が直感的なのが特徴です。銀行明細・クレジットカード明細を自動取得して仕訳候補を出す設計で、スマホだけで確定申告書類の作成まで完結できるとされています。簿記を勉強してから始めよう、で止まっている人と相性がいいタイプです。

マネーフォワード クラウド確定申告

銀行連携できる金融機関の数が多く、操作性は経理経験者向けです。複数の口座やサービスを使い分けている人ほど連携数が効いてきます。

やよいの青色申告 オンライン

確定申告に機能を絞ったシンプル設計で、価格が低く抑えられています。初年度無償のプランがあるため、まず始めるハードルが一番低いのはここです。

料金はいくらかかる?

以下は2026年時点で各社公式サイトに掲載されていた参照値です。料金は改定されるため、申し込む前に必ず公式の料金ページで最新の金額を確認してください。

ソフト個人向けプラン(税別)無料で試せる期間
freee会計スタータープラン 月額1,480円〜全プラン30日間
マネーフォワード クラウド確定申告パーソナルミニ 月900円〜/パーソナル 年払い15,360円(月換算1,280円)・月払い1,680円1ヶ月間
やよいの青色申告 オンラインセルフプラン 年額11,800円(初年度0円キャンペーンあり)/トータルプラン 初年度半額 年額19,800円初年度無償プランあり

freeeマネーフォワード弥生の公表データをもとに作成

マネーフォワードは年払いにすると月額換算で約24〜30%割安になります。ただしパーソナルミニは仕訳16件以上でプラン変更が必要という制限があるので、月に何件取引があるかを先に数えておくと選び違えません。

料金表示で混同しやすいところ

freeeは個人向けの最安プランと、サポート付きの法人向けプランで金額が大きく違います。検索して出てきた金額が自分の使うプランのものか、公式の料金ページで対象を確認してから判断してください。

費用をかけずに3社を比べる手順

3社とも無料で試せる期間があるので、順番に触れば実質ゼロ円で比較できます。カタログの比較表を眺めるより、自分の口座を繋いで自分の取引が正しく拾われるかを見たほうが早く決まります。

  1. 弥生から始める初年度無償プランがあるので、期間を気にせず一番長く触れます。まずはここで帳簿の画面に慣れます。
  2. freeeを30日間試す同じ口座を連携して、仕訳候補の精度と操作感を比べます。スマホだけで完結するかもここで確認します。
  3. マネーフォワードを1ヶ月試す使っている銀行・カード・決済サービスが全部連携できるかを見ます。連携数が効くのはこのタイミングです。
  4. 直近1ヶ月分を実際に入力するお試し中に、必ず自分の実データを1ヶ月分入れてみます。触った感触ではなく、終わるまでにかかった時間で判断します。

選ぶ基準はシンプルで、自分の取引で仕訳候補がどれだけ当たるか、そして自分が続けられそうかです。機能数の多さは、副業規模だと差になりにくい部分です。

今日やる最初の1ステップ

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半年分溜まってるけど、どこから手を付ければいい?

過去分を全部さかのぼろうとすると、また止まります。先に今月分だけを終わらせてください。無料期間中のソフトに口座とカードを連携すると、多くの場合は過去数ヶ月分の明細も自動で取り込まれます。手入力が必要なのは、現金払いのレシートだけです。

今日の30分でやること
  • 初年度無償のソフトにアカウントを作る
  • 副業の入金用口座と、経費を払っているカードを連携する
  • 取り込まれた明細のうち、今月分だけ勘定科目を確認する
  • 手元の現金レシートをスマホで撮影して取り込む

ここまでやると、帳簿は「白紙から書くもの」ではなく「並んでいるものを確認するもの」に変わります。過去分は、この確認作業に慣れてから月単位でさかのぼれば十分間に合います。

よくある質問

副業の収入が少なくても帳簿は必要ですか?

雑所得(給与でも事業所得でもない、副収入としての所得の区分)として申告する場合、領収書等の保存義務が課されるのは前々年分の業務に係る収入金額が300万円を超えるケースです(令和4年分以降)。それ以下なら保存義務はありませんが、経費を差し引いて申告するには支出の記録が必要になるため、実務上は記録を残しておくほうが有利です。

領収書は何年保存すればいいですか?

白色申告者は業務に関して作成した領収書・請求書等を確定申告期限の翌日から5年間保存します。青色申告者は帳簿・決算関係書類・領収書や通帳などの書類を原則7年間ですが、前々年の事業所得・不動産所得が300万円以下の場合、領収書や通帳などの書類は5年間でよいとされています。

エクセルで帳簿をつけるのではだめですか?

制度上は問題ありません。ただしエクセルでは明細の転記・勘定科目の判断・集計をすべて自分で行うため、入力ミスや転記漏れが起きやすくなります。クラウド会計ソフトは銀行・カード明細を自動取得して仕訳候補を提示するため、その3つのうち転記と科目判断の負担が確認作業に置き換わります。

会計ソフトは無料で試せますか?

はい。freee会計は全プラン30日間の無料お試し、マネーフォワード クラウド確定申告は1ヶ月間の無料期間、やよいの青色申告 オンラインは初年度無償プランがあります(いずれも2026年時点の参照情報)。弥生→freee→マネーフォワードの順に試すと、費用をかけずに使い勝手を比較できます。

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