いろは堂エンタメ ← 戻る

推し活と仕事の両立、無理なく続く3つのコツ

2026年6月16日|いろは堂エンタメ編集部
オフィスのデスク・ワークスペース

画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)

この記事の要点
仕事と推し活の両立で効くのは、気合いではなく仕組みです。予定を仕事と同じ一冊で管理し、チケット販売時間に備えて先に動線を決めておき、忙しい時期は意図的に推し活を減らします。この3つで、周囲に公言しないまま続けられます。
😟
推しのイベント、行きたいけど平日。休み希望を出す理由をどう説明したらいいんだろう…

休みを取ること自体より、「何のために休むのか」を説明したくないところに引っかかる人は多いです。趣味を隠したいというより、説明の手間や、そのあと職場で話題にされることが面倒、という感覚に近いかもしれません。

楽天インサイトが2023年10月に推し活実施者1,000人へ行った調査では、推し活を「オープンにしている」人が74.2%でした。裏を返せば、4人に1人は何らかの形で周囲に明かしていないことになります。公言しない選択は、少数派の変わったやり方ではありません。

ここでは、職場で説明しなくても回るスケジュールとお金の組み立て方を、順番に整理していきます。

職場で推し活を公言しないのは変わったこと?

先ほどの楽天インサイトの調査は「オープンにしているか」を全体で聞いたものですが、相手によって開示の度合いを変えている人もいます。推し活アプリ「Oshibana」が2025年5月に推し活実施者571人へ行った調査では、「推しの存在は話すが、推し活の内容までは話さない」と答えた人が41.0%でした。

全部を隠すか全部を話すかの二択ではない、ということです。「音楽が好きで、たまにライブに行く」まで伝えておけば、休みを取る理由として十分に通ります。チケットの倍率や遠征の予定まで説明する必要はありません。

この「開示の線を自分で決めておく」ことが、実は一番効きます。線が決まっていないと、聞かれるたびに何をどこまで話すか迷い、その迷い自体が疲れになるからです。

先に決めておく3つの線
  • ジャンル名まで言うか(「ライブに行く」か「◯◯のライブに行く」か)
  • 休む理由を「予定があって」で止めるか、内容まで言うか
  • SNSアカウントを職場の人に知られてよいか

職場に知られずに続けるには何に気をつける?

公言しない前提で続けるなら、意図しない経路で伝わるのを防ぐ工夫がいります。難しいことではなく、いくつかの設定を最初に確認しておくだけです。

最初に確認しておく設定
  • 推し活用のSNSアカウントは、メインと違う写真・ユーザーネームにする
  • 非公開(鍵)設定にして、フォローリクエストを承認制にする
  • 連絡先の同期機能をオフにする(電話帳から知り合いに提案されるのを防ぐため)
  • 職場のPCやスマホで推し活用アカウントにログインしない

Instagramなら、プロフィール画面の設定メニューから「非公開アカウント」をオンにすることで鍵設定にできます。承認した相手にしか投稿が見えなくなるので、フォロワーを自分で選べます。

もうひとつ、企業名や商品名をそのままアカウントIDに使うのは避けたほうが無難です。通報や法的トラブルの対象になりうると指摘されています。

休みはどうやって確保する?

フェリシモ「OshiKra」が2021年に行ったアンケート(回答39人)では、仕事と推し活の両立について約80%が「できている/まあまあできている」と答えています。うまくいっている人の工夫として挙がっていたのが、仕事と推し活のスケジュールを同じ手帳で管理すること、そしてフレックスを使って早めに帰ることでした。

手帳を分けないのがポイントです。別々に管理していると、休み希望を出す締め切りに気づいたときにはもう遅い、ということが起きます。同じ一冊なら、イベント日を書き込んだ瞬間に前後の仕事の予定が目に入ります。

  1. 公演日が決まったら即入力チケットが取れる前でも、候補日として仕事の予定表に入れてしまいます。「終日 私用」で構いません。
  2. 休み希望の締め切りを逆算職場の申請ルールが「前月20日まで」なら、公演日の欄にその締め切り日も一緒に書いておきます。
  3. 前後の業務を先にずらす当日ではなく、その週の締め切り業務を数日前倒しにします。休んだ分の負荷が翌日に集中しないようにするためです。
  4. 取れなかった場合の処理も決めておく落選したら休みをそのまま取って別のことに使うか、取り消すか。事前に決めておくと当日慌てません。

就業時間中のチケット販売にどう備える?

同じOshiKraのアンケートでは、両立の困難としてチケット販売の開始時間が就業時間中にあたることが挙げられていました。先行受付が平日の昼や夕方に設定されるのは珍しくありません。

ここで大事なのは、当日その場で頑張らないことです。販売開始の瞬間にできることは、実はほとんど残っていません。勝負は前日までの準備で決まります。

前日までに済ませておくこと
  • チケットサイトのログイン確認(パスワード再設定は当日だと間に合わない)
  • 支払い方法とクレジットカードの登録・有効期限
  • 会員登録が必要な先行なら、その入会手続き
  • 希望公演・席種・枚数のメモ(選択画面で迷わないため)

そのうえで当日は、スマホで1〜2分だけ操作すれば済む状態にしておきます。休憩時間に重なるよう調整できればそれが一番ですが、難しければ席を外す短い口実を先に用意しておくくらいでいいです。抽選先行なら、そもそも受付期間内のどこかで申し込めば足ります。先着だけを追いかけず、抽選先行を優先的に狙うのが、就業時間と衝突しにくい現実的な方法です。

お金はどこまでかけていい?

矢野経済研究所が2025年7月に全国15〜69歳の男女10,000名へ行った調査(2025年12月公表)では、31分野の一人当たり年間平均消費金額は50,472円で、最も多かった回答層は「1万円〜5万円未満」で31.3%でした。年間で5万円前後、というのがひとつの目安になります。

ただし平均はあくまで平均で、遠征があるジャンルなら交通費と宿泊費で簡単に超えます。金額そのものより、年間の枠を先に決めて、月ごとではなく年単位で配分する考え方のほうが役に立ちます。ライブは特定の時期に集中するので、月割りだと必ず破綻するからです。

費目先に確保しておく理由
チケット代公演数が読めるので年始に概算できる
遠征の交通・宿泊チケット代より高くつくことがある。早割の有無で大きく変わる
グッズ現地で膨らみやすい。上限を決めておく枠
予備枠急な追加公演・落選後の配信チケットなど

この4つに分けておくと、「今月使いすぎた」ではなく「遠征枠があと1回分残っている」と判断できます。判断の単位が回数になると、削るか続けるかを迷わずに決められます。

体力が続かないときはどうする?

😮‍💨
遠征の翌日が仕事だと、正直まったく頭が回らない…

OshiKraのアンケートで両立できている人が挙げていた工夫のなかに、「忙しい時は無理して推し活しない」という回答がありました。回答者の多くが「無理はせず、楽しむ余裕を持つこと」を重視していた、とまとめられています。

全公演に行くことを前提にすると、仕事の繁忙期と必ずぶつかります。逆に「今年は3回」と先に決めてしまえば、どの公演を選ぶかという楽しい問題に変わります。減らすのは我慢ではなく、選ぶことです。

行かない回の埋め方も決めておくと気持ちが楽になります。配信がある公演なら自宅で観る、後日アーカイブで観る、現地に行った人の感想を見るのを翌週末まで待つ。どれも立派な参加の仕方です。

この方法が向かないケースもあります

シフト制で休み希望の自由が効かない職場や、責任ある立場で長期の休暇が取りにくい場合、前もった計画だけではどうにもならないことがあります。OshiKraのアンケートでも、責任ある立場での休暇取得の難しさ、地方在住での移動負担、当日の休日変更でチケットが無駄になることが困難点として挙げられていました。

その場合は、遠征を前提にしないジャンルや、配信・映像作品を軸にした楽しみ方へ重心を移すほうが長く続きます。両立の形はひとつではありません。

まず今日やることはどれ?

全部を一度に整えようとすると続きません。効果が出るのが早い順に並べると、こうなります。

  1. 手帳を一冊にする仕事の予定表に、次のイベント候補日を「私用」で入れる。5分で終わって、効果が一番大きい工程です。
  2. チケットサイトのログインを確認する次の受付が来る前に、パスワードと支払い方法を通しておく。
  3. 年間の枠を4つに分けるチケット・遠征・グッズ・予備。ざっくりでいいので数字を置く。
  4. 開示の線を決める職場で何をどこまで言うか。決めておくと、聞かれたときに迷いません。

両立できている人がやっていたのは、特別なことではありませんでした。予定を一元化して、無理な時期は素直に減らす。それだけで、説明も我慢もせずに続けられます。

よくある質問

推し活を職場で隠している人はどのくらいいますか?

楽天インサイトが2023年10月に推し活実施者1,000人へ行った調査では、推し活を「オープンにしている」人が74.2%でした。約4人に1人は何らかの形で周囲に明かしていないことになります。また推し活アプリ「Oshibana」が2025年5月に571人へ行った調査では、「推しの存在は話すが、推し活の内容までは話さない」と答えた人が41.0%でした。

推し活にかかる年間費用の目安はどのくらいですか?

矢野経済研究所が2025年7月に全国15〜69歳の男女10,000名へ行った調査(2025年12月公表)では、31分野の一人当たり年間平均消費金額は50,472円でした。最も多かった回答層は「1万円〜5万円未満」で31.3%です。ただし遠征を伴う場合は交通費と宿泊費で大きく変動します。

チケットの販売開始が就業時間中の場合、どうすればいいですか?

前日までにチケットサイトのログイン確認、支払い方法の登録、希望公演と席種のメモを済ませておけば、当日の操作は1〜2分で済みます。加えて、先着販売だけを追わず抽選先行を優先すると、受付期間内のどこかで申し込めばよくなるため、就業時間と衝突しにくくなります。

仕事が忙しい時期は推し活をやめたほうがいいですか?

やめる必要はありませんが、回数を減らすのは有効です。フェリシモ「OshiKra」が2021年に行ったアンケートでは、両立できていると答えた人の工夫として「忙しい時は無理して推し活しない」が挙げられ、多くの回答者が無理をせず楽しむ余裕を持つことを重視していました。行かない回は配信やアーカイブで補う方法もあります。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。