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オーディオブックの始め方とは?家事・通勤で読書する方法

2026年6月30日|いろは堂エンタメ編集部
ワイヤレスイヤホンで音声を聴く女性

画像出典: 写真: Vu Hoang(CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
オーディオブックはスマホアプリとイヤホンだけで始められ、家事・通勤・散歩の時間をそのまま読書時間に変えられます。主要サービスにはいずれも無料体験があるため、最初の30日で自分の生活リズムに合うかを試し、合えば継続、合わなければ体験期間中に解約すれば費用はかかりません。選ぶ軸は「毎月1冊をじっくり」か「聴き放題で乱読」かの2つです。
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積んだままの本が5冊。読みたい気持ちはあるのに、椅子に座る時間がそもそもない。

本を読む時間は、まとまった形ではなかなか出てきません。平日の夜は疲れているし、休日は休日で用事が入る。そうやって「今度こそ」と思いながら数か月が過ぎる、というのはよくある話です。

ただ、読書のために新しく時間を作る必要はありません。すでに毎日繰り返している時間——皿を洗う15分、駅までの20分、洗濯物をたたむ10分——は、手はふさがっていても耳は空いています。オーディオブックは、その耳の空き時間に本を流し込む道具です。ここでは、アプリを入れてから最初の1冊を聴き終えるまでを、順番に見ていきます。

オーディオブックとは?紙の本と何が違う?

オーディオブックは、本の内容をプロのナレーターが朗読した音声作品です。スマートフォンのアプリで再生し、イヤホンやスピーカーで聴きます。文字を目で追う代わりに耳で聴くので、手と目が別のことをしていても読書が進むのが最大の違いです。

紙の本や電子書籍が「座って集中する読書」だとすると、オーディオブックは「動きながらの読書」です。どちらが優れているかではなく、使える時間帯が違います。通勤中に紙の本を開くのは難しくても、音声なら歩きながらでも成立します。

耳が空いている時間の例
  • 通勤・通学の徒歩や電車の移動中
  • 皿洗い・洗濯物たたみ・掃除機がけ
  • 料理の下ごしらえや煮込みの待ち時間
  • 散歩・ジョギング・ジムでの有酸素運動
  • 車の運転中(一人のとき)

この中から、自分が毎日必ず通る時間を1つ選ぶところから始めます。ここが決まっていないと、アプリを入れても再生ボタンを押すきっかけがないまま終わります。

オーディオブックの始め方は?4つのステップ

準備するものは、スマートフォンとイヤホンだけです。専用機器は必要ありません。

  1. 聴く時間帯を先に決める「朝の通勤の20分」「夕食後の皿洗い」など、毎日発生する具体的な場面を1つ決めます。作品を選ぶより先にこれをやるのがコツです。
  2. サービスを1つ選んで無料体験に登録する後述する2社にはいずれも無料体験があります。いきなり有料で始める必要はありません。
  3. アプリを入れて1冊ダウンロードするiOS・Androidのアプリストアから公式アプリを入れ、聴きたい1冊を端末に保存します。ダウンロードしておけば、電波の弱い地下鉄でも途切れません。
  4. 決めた時間帯に再生する初日はうまく頭に入らなくても構いません。3日続けると、その時間帯に自動で再生ボタンを押すようになります。
🤔
最初の1冊って、何を選べばいいんだろう。

最初の1冊は、すでに内容をだいたい知っている本か、話の筋が単純な本を選ぶと失敗しにくいです。音声は紙と違って読み返しができないため、初めから込み入った専門書を選ぶと、聞き逃した箇所が気になって止まってしまいます。すでに読んだお気に入りの本の音声版、エッセイ、自己啓発書あたりが入り口として扱いやすい部類です。

Audibleとaudiobook.jp、どちらを選ぶ?

日本語のオーディオブックで選択肢になるのは、Amazonの「Audible(オーディブル)」と、オトバンクの「audiobook.jp」の2つです。料金体系の考え方が違うので、そこを軸に選びます。

サービス・プラン料金(税込)内容
Audible スタンダードプラン月額880円毎月、全作品から1冊を選び、会員期間中いつでも聴ける
Audible プレミアムプラン月額1,500円数十万タイトルが聴き放題。単品購入時も会員割引が適用される
audiobook.jp 聴き放題プラン月額1,330円15,000冊以上の対象作品が聴き放題
audiobook.jp 年割プラン年額9,990円同上(年払い)

Audibleおよびaudiobook.jpの公表情報をもとに作成(2026年6月時点。料金・キャンペーン内容は変動するため、申し込み前に公式サイトで最新の条件を確認してください)

上の表を選び方に落とし込むと、判断は次の一点に絞れます。月に1冊をじっくり聴ければ満足なのか、次々に手を出して合わなければ止める読み方をしたいのか。

毎月1冊をじっくり聴きたい場合

「毎月1冊を選ぶ」形の契約は、聴き放題の対象かどうかを気にせず新刊や話題作を指名できるのが強みです。読みたい本がはっきり決まっているタイプに向きます。1日20分ずつの通勤時間で聴き進めると、1冊におよそ1か月かかるペースになりやすく、月に1冊という単位はこの生活リズムと素直に噛み合います。

聴き放題で乱読したい場合

Audibleのプレミアムプランやaudiobook.jpの聴き放題プランは、対象作品を好きなだけ聴けます。合わなかったら途中でやめて次に移れるのが利点で、これはオーディオブックではかなり重要です。ナレーターの声質や読む速さは作品ごとに違い、内容が良くても声が合わないと最後まで聴き通せません。聴き放題なら、その相性探しに追加費用がかかりません。

「ながら聴き」を続けるコツは?

始めた人がつまずくのは、たいてい「聴いていたのに内容が頭に入っていない」という段階です。これは能力の問題ではなく、設定と場面の選び方で大きく変わります。

  1. 再生速度を調整する各サービスのアプリには倍速再生機能があります。標準の1.0倍は、慣れると遅く感じて意識が逸れがちです。1.2〜1.5倍に上げると、ちょうど集中が保てる速さになる人が多い領域です。まず1.2倍から試し、聞き取れるなら少しずつ上げます。
  2. 頭を使う作業と重ねない仕事のメール返信や、はじめて作る料理のような「考える作業」と同時に聴くと、どちらも中途半端になります。手順が体に入っている単純作業と組み合わせるのが基本です。
  3. 寝る前はスリープタイマーを使う一定時間で自動停止する機能があります。これを使わないと、眠った間に何時間分も進んでしまい、翌日どこまで聴いたかわからなくなります。15分や30分に設定しておきます。
  4. 戻すことをためらわない大事そうな箇所を聞き逃したら、30秒戻すボタンを押します。紙の本で前のページに戻るのと同じことです。
向いていないケースもあります

正直なところ、オーディオブックが不得意な本もあります。図表や数式が多い技術書、地名や人名が大量に出てくる歴史書、参照しながら書き込みたい参考書のたぐいは、音声だけで追うのがかなり厳しいです。こうした本は紙や電子書籍のほうが確実です。

また、無音でないと集中できない人や、耳から入る情報が苦手な人もいます。これは相性の問題なので、合わなければ無理に続ける必要はありません。だからこそ、いきなり年間プランを契約せず、無料体験の期間内に自分の生活で試してみることが大事です。

無料体験を無駄なく使うには?

Audibleには新規登録者向けに30日間の無料体験があり、期間終了後は自動的に月額料金へ移行します。audiobook.jpにも初回登録者向けの無料体験があり、体験期間中に解約すれば料金はかかりません。

この体験期間は「面白い本を探す期間」ではなく、「自分の生活に組み込めるかを確かめる期間」だと考えると、判断を誤りません。作品の面白さは体験期間の有無と関係なくいつでも探せますが、生活に合うかどうかは実際に1か月動かしてみないとわからないからです。

体験期間中に確認しておきたいこと
  • 決めた時間帯に、実際に週何回聴けたか
  • 1か月で何時間分(何冊分)進んだか
  • 倍速の設定が自分にとって快適か
  • 聴きたい本が対象作品に入っているか
  • 次に聴きたい本が3冊以上見つかったか

週2〜3回しか再生しなかったなら、月額を払い続けても消化しきれない可能性が高いです。その場合は一度解約して、生活のリズムが変わったときに戻ってくれば十分です。逆に、気づいたら毎日再生していたなら、年割のあるプランを検討する価値が出てきます。

登録した時点で、無料体験がいつまでかをカレンダーに入れておくことも忘れずに。自動で有料へ移行する仕組みなので、判断する日を自分で決めておくと安心して試せます。

1冊聴き終わったら何をする?

最初の1冊を聴き終えたら、聴き放題の対象作品を眺めて、次の候補を数冊ブックマークしておきます。オーディオブックは1冊が長いぶん、「聴き終わってから次を探す」と、その探している数日でリズムが途切れがちです。

読んだ内容を残しておきたい場合は、印象に残った箇所でブックマーク機能を使い、後でまとめて見返す方法もあります。読書記録のつけ方と組み合わせると、耳で聴いた本も手元に形として残ります。

読む時間がない、という状態そのものは、たぶんこれからも変わりません。変えられるのは、すでにある時間の使い方のほうです。まずは30日、いつもの通勤や皿洗いに1冊流してみるところから始めてみてください。

よくある質問

オーディオブックを始めるのに必要なものは何ですか?

スマートフォンとイヤホン(またはスピーカー)があれば始められます。各サービスの公式アプリをiOSまたはAndroidのアプリストアからインストールし、作品を端末にダウンロードして再生します。専用の再生機器を購入する必要はありません。

Audibleとaudiobook.jpの料金はいくらですか?

2026年6月時点で、Audibleは毎月1冊を選べるスタンダードプランが月額880円(税込)、聴き放題のプレミアムプランが月額1,500円(税込)です。audiobook.jpは聴き放題プランが月額1,330円、年割プランが年額9,990円です。料金は変動するため、申し込み前に公式サイトで最新の条件を確認してください。

オーディオブックに無料で試せる期間はありますか?

Audibleは新規登録者向けに30日間の無料体験があり、期間終了後は自動的に月額料金へ移行します。audiobook.jpにも初回登録者向けの無料体験があり、体験期間中に解約すれば費用はかかりません。まず無料体験で自分の生活リズムに合うかを試すのが定石です。

聴いていても内容が頭に入りません。どうすればいいですか?

再生速度を1.2〜1.5倍に上げると集中が保ちやすくなります。また、メール返信やはじめて作る料理のような「考える作業」と重ねると内容が入りにくいため、手順が体に入っている単純作業や移動中に聴くのが向いています。聞き逃したときは30秒戻すボタンで巻き戻せます。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。