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ChatGPTバーチャル試着、写真1枚で何ができる?

2026年10月4日|いろは堂AI編集部
白背景の室内で、通販の紙袋や段ボールに囲まれ座る女性1人がスマートフォンを見ている。

画像出典: ぱくたそ(モデル:河村有花/撮影:すしぱく)

この記事の要点
OpenAIは2026年10月1日、ChatGPTのショッピング機能にバーチャル試着(Try on)とお気に入り保存を全世界のWeb版・モバイル版で展開しました。試着画像は参照写真と商品画像を画像生成モデル「ChatGPT Images 2.5」で合成するもので、服の見た目を想像しやすくするための道具であり、特定サイズが実際に合うかは判断できません。同じ時期にiOS版では、カメラの3点メニューから複数ページを撮って1つのPDFにまとめる機能も順次展開されています。
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ネットで秋物を買おうとすると、着た姿が想像できなくて結局カゴに入れたまま閉じちゃう。

通販の服選びで止まるのは、サイズ表の数字から自分が着た見た目へ頭の中で変換する作業が難しいからです。身幅65cmと言われても、鏡の前の自分と結びつきません。

2026年10月1日、OpenAIはChatGPTのショッピング機能に「バーチャル試着(Try on)」とお気に入り保存を追加し、Web版・モバイル版へ全世界で展開を始めました。自分の写真と商品画像を合成して、着た姿のイメージ画像を作る機能です。同じタイミングで、iOS版には書類を撮ってそのままPDFにまとめる機能も順次入っています。買い物の工程と、紙の処理の工程、どちらも「カメラで撮る」が入口になったわけです。

バーチャル試着(Try on)はどこに出てくる?

ChatGPTに服やアクセサリーを探してもらうと、商品カードが並びます。そのカードに「試着する(Try on)」ボタンが付くようになりました。ボタンが出るのは衣類・アクセサリーの商品だけで、家電や本のカードには表示されません。

押すと、自撮り(セルフィー)か全身写真の撮影・選択を求められます。この写真は参照写真(reference photo)として保存され、次からの試着でも使い回されます。毎回撮り直す必要はなく、変更・削除は「設定 > パーソナライズ > 参照写真」からできます。日本語版のChatGPTでも、国内ECサイトの商品で機能が確認されています。

ChatGPTのショッピング結果に載っていない商品でも方法があります。店舗サイトの商品画像をスクリーンショットしてアップロードし、「これを試着して」と頼むやり方です。カタログに縛られず、気になったページの服をそのまま試せるのが実務上は大きいところです。

  1. 探すChatGPTに「秋物の薄手ジャケット」など条件を伝え、商品カードを出す。
  2. 試着ボタンを押す衣類・アクセサリーのカードに出る「試着する(Try on)」を選ぶ。
  3. 写真を渡す自撮りか全身写真を撮影・選択する。以後は参照写真として再利用される。
  4. 気になった服は保存商品カードのしおりアイコンでお気に入りに入れ、ライブラリで見返す。
  5. 一覧にない服も試す店舗サイトの商品画像のスクリーンショットを渡して「これを試着して」と頼む。

写真1枚から着た姿が出てくるしくみは?

画像の合成には、新しい画像生成モデル「ChatGPT Images 2.5」が使われます。OpenAIの説明では、前のモデルよりライティング(照明の表現)、テクスチャ(生地の質感の見え方)、被写体の特徴の保持が改善され、生成までの遅延(レイテンシ)も短くなったとされています。

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服の画像を人の写真に貼り付けてるだけ、ではないの?

土台にあるのは、GPT-4oで導入されたネイティブ・マルチモーダル画像生成という設計です。テキストと画像を同じニューラルネットワークで処理する作りで、DALL·E 3のように画像専用の別モデルを呼び出す方式とは違います。OpenAIは、この設計によって文字の指示が絵に反映されやすくなり、細部の一貫性も上がったと説明しています。

試着は、この「言葉で指示でき、繰り返し直せる画像生成」を2枚の入力に応用したものです。片方が参照写真(人物)、もう片方が商品画像(服)。モデルは2つを読み取って、人物の特徴を保ちながら服を着た状態の絵を新しく作ります。切り抜きを重ねる加工ではなく、毎回描き起こしていると捉えるのが近い理解です。だからこそ、出来上がりが毎回少し違い、照明や姿勢の条件に左右されます。

生成後に会話を続けられる点も、元の仕組みから受け継いでいます。「もっと明るく」「色を変えて」のように言葉で頼んで、同じ画像を手直ししていけます。1回で決まらなかったら、撮り直す前に言葉で直してみるほうが早い場面があります。

どこまで信用していい?公式が認めている限界

ここは正直に押さえておきたいところです。OpenAIおよび複数の報道によれば、バーチャル試着の画像は商品や本人の見た目を正確に再現するとは限らず、特定のサイズが実際にフィットするかは判断できません。位置づけは「着た姿を想像しやすくするためのビジュアル化ツール」であり、生地の落ち感(ドレープ)、実際の着心地、商品詳細との完全な一致を保証するものではないとされています。

精度を数字で確かめる手がかりも、今のところありません。OpenAIは試着画像の「服の忠実度」「体型の再現性」「サイズ精度」についてベンチマーク(定量的な精度指標)を公表していません。つまり、どのくらい合っているかは自分の目で見て判断するしかない段階です。OpenAI自身も、購入前に販売店の実寸・サイズ表・商品詳細を確認するよう案内しています。

サイズ選びの代わりにはなりません

試着画像がきれいに出ても、それはサイズが合う証拠にはなりません。肩幅・身幅・着丈の実寸を手持ちの服と比べる作業は、これまでと同じように必要です。試着画像が答えてくれるのは「似合うか」「色が自分に合うか」といった見た目の問いで、「入るか」ではありません。

また、合成結果が崩れる(不自然になる)ケースは、照明条件や服の素材、体型差が関わるものとしてユーザー報告が出ています。これは利用者の体験談で、公式に検証された条件ではありません。

うまく出なかったとき、どこを疑えばいい?

結果が不自然なとき、原因は大きく3つに分かれます。順に切り分けると無駄な撮り直しが減ります。

崩れたときの切り分け
  • 渡した写真の問題:同じ商品で別の写真(明るい場所・正面・全身)に替えて再試着する。片方だけ改善するなら参照写真側が原因。照明や姿勢の条件が影響するという報告はここに当たる。
  • 商品画像の問題:スクリーンショットを渡している場合、服の全体が写っているか、モデル着用写真ではなく商品単体の画像かを見直す。別の角度の画像に替えて比べる。
  • 指示の問題:生成後に「全身が入るように」「明るい室内の光で」など言葉で直す。言い直して改善するなら指示の不足で、写真を撮り直す必要はない。
  • 機能の制限:3つを試しても生地の落ち感やサイズ感が再現されないなら、それは現時点の機能の範囲外。公式がフィット保証をしていない部分なので、実寸確認へ切り替える。

切り分けの順番は、手間の小さいほうから試すのが合理的です。まず言葉で直し、次に商品画像を替え、最後に自分の写真を撮り直す。参照写真の撮り直しがいちばん面倒なので、最後に回します。

書類のPDF化は、どの作業の代わりになる?

同じ時期に案内された、iOS版の書類スキャン機能も実務に直接効きます。ChatGPTのカメラを開き、3点メニューから「Scan(スキャン)」を選ぶと、複数ページを続けて撮影でき、自動的に1つのPDFにまとまってチャットにアップロードできる状態になります。2026年10月1日時点ではiOS版で順次展開中です。

これまで、紙の資料をChatGPTに読ませるには「スキャンアプリで撮る → PDFに書き出す → 保存先を探す → ChatGPTに添付する」という工程を踏んでいました。その間の3工程がなくなるのがこの機能の中身です。撮った直後に「この契約書の更新条件をまとめて」と続けられます。

向くのは、ページ数の多い紙です。会議で配られた資料、郵送で届いたお知らせ、複数ページの申込書。1枚ならカメラで撮って渡すのとあまり変わりませんが、5枚10枚になると、まとまったPDF1つになることで扱いが楽になります。

秋物の通販で、実際にどう使うか

通販の服選びでつまずく工程は、だいたい2か所に分かれます。「候補が多すぎて絞れない」と「絞ったあと決め切れない」です。試着機能が効くのは後ろ側で、候補を2〜3着に絞ったあとの比較に使うと働きます。

使い方としては、気になった服をまずお気に入りに保存しておき、候補が揃ったところで同じ参照写真で順に試着する流れです。参照写真が共通なので、照明や姿勢の条件が揃った状態で見比べられます。そのうえで、残った候補の実寸をサイズ表で確認して決める。見た目は試着画像、サイズは実寸という役割分担にすると、判断が早くなります。

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着た姿のイメージだけ先に見られるなら、カゴに入れたまま迷う時間は減りそう。

この機能は購入を急がせるものではありません。見た目の不安だけを先に減らして、サイズの確認は従来どおり自分でやる。どこまでを機械に任せ、どこから自分で見るかの線が引けていれば、買い物の失敗は減らせます。まずは手元にある全身写真1枚で、気になっていた1着を試してみるところからで十分です。

よくある質問

ChatGPTのバーチャル試着はいつから使える?

OpenAIは2026年10月1日に、ChatGPTのショッピング機能へバーチャル試着(Try on)とお気に入り保存の2機能を、全世界のWeb版・モバイル版で展開開始しました。日本語版のChatGPTでも、国内ECサイトの商品で機能が確認されています。

試着画像を見ればサイズが合うかわかる?

わかりません。OpenAIおよび複数の報道によれば、試着画像は商品や本人の見た目を正確に再現するとは限らず、特定のサイズが実際にフィットするかは判断できません。OpenAIは購入前に販売店の実寸・サイズ表・商品詳細を確認するよう案内しています。

ChatGPTのショッピングに出てこない商品も試着できる?

できます。任意の店舗サイトの商品画像をスクリーンショットとしてアップロードし、「これを試着して」と頼む方法が案内されています。ChatGPTショッピングに掲載されていない商品でもこの方法が使えます。

アップロードした自分の写真は毎回撮り直す必要がある?

必要ありません。アップロードした写真は「参照写真(reference photo)」として保存され、以後の試着に再利用されます。変更や削除は、設定 > パーソナライズ > 参照写真 から行えます。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。