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AIに推敲を頼んだら「自分の文章じゃなくなった」…を防ぐには

2026年7月2日|いろは堂AIツール編集部
この記事の要点
文章の推敲はAIに頼めますが、丸ごと書き直しを任せると文体が均されて「誰の文章でもない仕上がり」になりがちです。コツは、書き換えではなく指摘だけをさせる、直す観点を1回に1つへ絞る、自分の文章サンプルを渡す、の3点です。修正案を採用するかどうかを常に自分が決める分担にすれば、速さと自分らしさは両立できます。
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ブログやメールをAIに推敲してもらうと、たしかに整うんです。でも読み返すと、なんだか自分の文章じゃないみたいで…

わかります。間違いは減ったのに、どこか他人行儀。AIに推敲を頼んだ人の多くが、一度はこの違和感を経験しています。

2026年も後半に入りました。7月に入ってすぐには、ソフトバンクグループがOpenAIへ約1.6兆円の追加出資を実行したと報じられるなど、AIの存在感は増すばかり。文章づくりでAIを使うのは、もう特別なことではありません。

だからこそ大事なのが頼み方です。推敲は「書き直させる」のではなく「指摘させる」。この記事では、自分の文体を守りながらAIに推敲を手伝ってもらう5つのコツを、コピペで使える指示文つきで紹介します。

AIに推敲を丸投げすると、文章はどうなりますか?

誤字が消え、文法が整い、読みやすくはなります。その代わり、言い回しのクセ、文のリズム、ちょっとした間(ま)といった「あなたらしさ」も一緒に消えがちです。

AIは大量の文章から学んだ「無難で整った書き方」に寄せるのが得意です。だから全文を書き直させると、誰が書いても同じような、のっぺりした文章に着地しやすいんですね。

推敲をAIに丸投げすると、間違いと一緒に「あなたの声」まで削られてしまいます。便利さは保ったまま、削られない頼み方に変えていきましょう。

なぜ「書き換え」ではなく「指摘」を頼むのですか?

主導権の位置が変わるからです。書き換えを頼むと、AIの文章を自分がチェックする側に回ります。指摘を頼むと、自分の文章にAIが意見を言う側に回ります。文体の持ち主が最後まで自分のまま、という違いです。

編集者と書き手の関係を思い浮かべると分かりやすいです。よい編集者は赤入れの理由を伝えて、直すかどうかは書き手に委ねますよね。AIには「書き直す人」ではなく「指摘してくれる編集者」の役をお願いする。これが文体を守るいちばんの土台です

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なるほど、AIに直してもらうんじゃなくて、AIの指摘を見て自分で直すのか。それなら自分の文章のままだ。

自分の文体を守る5つのコツとは?

  1. 書き換え禁止で、指摘リストだけもらう「本文は書き換えず、気になる箇所を指摘のリストで出して」と最初に宣言します。修正案が欲しい箇所だけ、あとから個別に頼みます。
  2. 直す観点を1回に1つへ絞る「今回は誤字脱字と事実関係だけ」「次は冗長な部分だけ」のように観点を分けます。一度に全部を見せると指摘が大量に届き、結局ぜんぶ直したくなってしまいます。
  3. 自分の文章サンプルを渡す過去に自分で書いた文章を2〜3本渡し、「この文体を基準に、崩れている箇所だけ指摘して」と頼むと、AIの「無難な正解」への引っ張りが弱まります。
  4. 理由もセットで言わせる「なぜ直したほうがいいのか、理由を一言つけて」と頼みます。理由に納得できない指摘は、自信を持って見送れます。
  5. 最後は自分で音読して決める採用した修正を反映したら、声に出して読みます。リズムの違和感は、目より耳のほうがよく捕まえてくれます。

5つに共通するのは、「どう直すかを決める権利」を最後まで手放さないことです

コピペで使える指示文はありますか?

そのまま使える型を2つ紹介します。かっこの中身を自分の用途に合わせて書き換えてください。

指摘だけほしいとき
  • 「以下の文章を推敲したいです。本文は書き換えず、①誤字脱字 ②意味が伝わりにくい箇所 の2点だけを、指摘のリストで出してください。それ以外の表現の好みには触れないでください」
修正案もほしいとき
  • 「次の段落に限って修正案をください。条件は3つ。変更は最小限にする、私の言い回しをできるだけ残す、変更した箇所すべてに理由を一言つける、です」

ポイントは「それ以外には触れない」と範囲の外側まで指定することです。AIの指摘は、範囲を狭く指定するほど鋭くなります

気をつけることはありますか?

まず、事実確認はAIの指摘を最終根拠にしないことです。日付や数値、固有名詞は、元の資料で自分の目で確かめてください。もっともらしい指摘が正しいとは限りません。

また、応募書類や公的な文書など内容の責任が重い文章ほど、AIは補助にとどめて最終チェックは自分で行うのが原則です。個人情報や社外秘を含む文章を外部のAIに貼らない、という基本も、推敲の場面では意外と忘れがちなので注意してください。

向いていないケースもあります

小説や詩のように、文体そのものが作品の核である文章は、AIの指摘が「一般的な読みやすさ」に引っ張られるため相性に注意が必要です。また、書き始めたばかりの下書き段階で推敲を頼むと、整えることに気を取られて書き進める勢いが止まりがちです。推敲をAIに頼むのは「最後まで書き切ってから」が鉄則です。

まとめ:書くのは自分、磨くのはAIと一緒に

AI推敲のコツは、書き換えさせずに指摘させる、観点を絞る、文体サンプルを渡す、理由を言わせる、最後は音読で決める、の5つでした。主導権さえ手放さなければ、AIは文体を壊す存在ではなく、いつでも呼べる専属の編集者になります。

次に何か書いたら、まずは「書き換えず、指摘だけください」の一文から試してみてください。自分の文章のまま良くなっていく感覚は、一度味わうと戻れませんよ。

よくある質問

AIに推敲を頼むと文章力は落ちますか?

頼み方次第です。書き直しを丸投げして採用するだけだと、自分で直す機会が減るため上達にはつながりにくいです。一方、指摘と理由をもらって自分の手で直す形にすると、編集者の赤入れを受けるのに近い経験になり、むしろ自分の文章のクセや弱点を学べます。

推敲と校正はどう違いますか?AIにはどちらを頼めますか?

校正は誤字脱字や表記ゆれなどの誤りを直す作業、推敲は伝わりやすさや構成まで含めて文章を磨く作業です。AIはどちらも手伝えますが、校正は指摘の採否を判断しやすいのに対し、推敲は文体に踏み込むため、書き換えさせず指摘にとどめる頼み方が向いています。

無料のAIでも文章の推敲はできますか?

できます。誤字脱字や分かりにくい箇所の指摘は、主要なAIチャットの無料プランで十分実用になります。長い文章を一度に扱う場合や、文体サンプルを何本も渡す使い方では文字数や回数の制限に当たることがあるので、その場合は章ごとに分けて頼むのが現実的です。

自分の文体をAIに覚えてもらうことはできますか?

会話の中でサンプルを渡す方法なら、その場で文体を踏まえた指摘をしてもらえます。過去に書いた文章を2〜3本貼り、「この文体を基準にしてください」と伝えるのが基本です。好みや前提を記憶する機能を持つサービスもありますが、大事な文章ではサンプルを毎回渡すのが確実です。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。